異例の訓練航路、進路上に在日米軍基地
日本は日本海上空で米軍と共同訓練、「対抗」措置に
中国とロシアの戦略爆撃機が12月9日、日本の四国南方まで共同で飛行した際、東京方面へ向かう異例の飛行経路を想定していた可能性があることが分かった。

読売新聞は13日、複数の政府関係者の話として、中国軍のH6爆撃機2機とロシア軍のTu-95爆撃機2機が沖縄本島と宮古島の間を通過した後、北東へ針路を変えたと報じた。進路を延長すると、東京に加え、海上自衛隊横須賀基地と米海軍横須賀基地が位置するという。
この動きは、米軍の拠点があるグアム方面に向かうことが多かった中国側の従来の飛行パターンから外れるとみられている。とりわけ当日飛行したH6は、核弾頭の搭載も可能とされる空対地巡航ミサイルの運用能力を備えた改良型で、防衛省幹部は「東京を攻撃できると誇示する意図があった」との見方を示した。高市早苗首相が台湾情勢を巡り武力介入の可能性に言及したことへの、中国側の報復的な示威行動だと受け止める向きもある。
これに対し、日本が翌10日に航空自衛隊の戦闘機と米軍のB-52戦略爆撃機による共同訓練を日本海上空で実施したのは、日米同盟をアピールして抑止力を高める狙いがあったためだと、同紙は解説している。
一方、中国は12月13日、日中戦争期の南京事件(南京大虐殺)から88年に合わせ、江蘇省南京市で大規模な追悼式典を開き、対日批判の世論戦を強めた。中国人民解放軍の東部戦区は、日本軍帽をかぶった骸骨の首を大刀で斬り落とす図柄のポスター「大刀祭」をWeChatの公式アカウントに掲載し、軍国主義を強く非難する文言とともに、日本の右傾化の動きを批判した。













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