
英国のキア・スターマー首相と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が米国主導のウクライナ平和提案と共にロシア凍結資産を活用してキーウに資金を支援する案を議論したとポリティコなどが13日(現地時間)報じた。Newsisの報道によると、両者は前日の電話会談でウクライナ戦争終結のための米国主導平和案に関して「ウクライナの未来を決定づける重大な時点に近づいている」との認識で一致し、ロシア凍結資産でウクライナに資金を提供できる道を開くための協議を進めたという。
11日、欧州連合(EU)はロシア中央銀行が保有する約2,100億ユーロ(約38兆2,949億円)規模の資産を無期限凍結することを決定した。EU加盟国大使はEU条約・第122条を根拠に凍結措置を採択した。英国政府は声明で、スターマー首相がフォン・デア・ライエン委員長と通話し、ロシアのウクライナ侵攻を終結させる米国主導の平和計画について議論したと明らかにした。両者は現在進行中の平和交渉がウクライナの今後の進路を左右する決定的局面だとし、欧州が正義で持続可能かつ長続きする平和を達成するまでウクライナと共にあるという立場を再確認した。
両首脳はまたロシア凍結資産を動員してウクライナを支援する案の進捗状況と、5月に開催された英国・EU首脳会議で発表された措置の実施状況も確認した。米国とウクライナ、欧州は平和案を策定するための協議を続けているが、最大の争点は依然として領土問題で、特にドンバス地域を巡る立場の違いが大きい。米国が領土譲歩を含む妥協を圧力をかけているのに対し、ウクライナはこれらの提案を一切拒否している。
ポリティコは欧州指導者たちが平和合意の一環としてウクライナ軍とロシア軍の前線の間に約40km規模の緩衝地帯を設置する案を検討中だと伝えた。しかしニューヨーク・タイムズ(NYT)は、ウクライナが最近修正した平和構想でドンバス地域をロシアに譲る案は排除したと報じた。これに関連して米国のスティーブ・ウィトコフ特使は、近くベルリンで欧州の首脳たちとウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を会見する予定で、今回の会合はホワイトハウスのウクライナ平和推進努力において重要な契機になる見込みだと述べた。













コメント0