
ロシア当局が米国のゲームプラットフォーム「Roblox」への接続を遮断したことを受け、子どもたちがクレムリンに63,000通を超える抗議の手紙を送った。
「モスクワ・タイムズ」などによると、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は9日、19日に予定される年次の大統領記者会見と国民との生放送形式の質疑応答を前に、ロブロックスの遮断を巡る子どもたちからの手紙が多数届いていると明らかにした。
ロシア連邦通信・情報技術・大衆通信監督庁は今月3日、Robloxへのアクセスを公式に遮断したと発表した。理由として、同サービスが過激主義的な資料を拡散しているほか、性的少数者に関する「宣伝」を助長していると主張している。
同庁は声明で、Roblox上で子どもが性的嫌がらせを受けたり、私的な写真の送付を求められたりする事例が多いと指摘した。さらに、不適切なコンテンツが子どもの精神面や道徳面の発達に悪影響を与える恐れがあるとも強調した。
親政権派の検閲活動家として知られるエカテリーナ・ミズリナ氏は、今回の遮断措置を受け、8歳から16歳の子どもがクレムリンに計63,000通の手紙を送ったと説明した。手紙の約半数は、遮断後に「ロシアを離れたい」との意思を示していたとも伝えられている。
これに対しペスコフ報道官は、子どもたちが「ロシアを離れたい」と書いたわけではないと否定しつつ、ゲームについては明確に言及していると述べ、一定の距離を置いた。
一方、Robloxを運営する米カリフォルニア州のRobloxコーポレーションは、人工知能(AI)と人による審査を併用してコンテンツを管理し、問題がある内容は積極的に削除しているとしている。
Robloxは世界で1日あたり約1億人が利用するプラットフォームで、2024年時点では利用者の約40%が13歳未満だという。2023年にはロシアで最も多くダウンロードされたモバイルゲームにも選ばれていた。













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