
米民間航空会社の旅客機がカリブ海上空で、米空軍の空中給油機と衝突しかける事案があった。
「AP通信」によると、カリブ海のキュラソーを出発してニューヨークへ向かっていたジェットブルー航空1112便は13日、離陸直後の上昇中に米空軍の空中給油機と近接した。機長は衝突回避のため、上昇を中断して高度を維持する回避操作を行ったという。
空中給油機は1112便と同じ高度で、約2~3マイル(約3~5キロ)まで接近し、旅客機の飛行経路を横切る形で通過したとされる。
機長は管制官との交信で、空中給油機が航空機の識別装置を作動させていなかったと主張し、「空中で衝突しかけた」と訴えた。これに対し管制官は、識別できない航空機が空域に出現する例が「深刻なほど増えている」と応じた。
旅客機の航路を横切った空中給油機は、その後ベネズエラの領空方向へ飛行したという。ジェットブルー航空は、事案を直ちに当局へ報告したとしている。
この事案は、ベネズエラ周辺で軍事的緊張が高まる中で起きた。米連邦航空局(FAA)は先月以降、ベネズエラ上空と周辺地域で軍事活動が増えているとして、民間機に注意を呼びかけてきた。
また、トランプ大統領もSNSで、ベネズエラ上空と周辺空域を「閉鎖されたものとみなせ」として、事実上の飛行回避を促す趣旨の投稿をしていた。













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