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「もはや後戻りできない」EUがロシア資産を無期限凍結、一部加盟国が”激しく反発する”ワケ

竹内智子 アクセス  

引用:欧州委員会
引用:欧州委員会

欧州連合(EU)が域内で凍結している2,100億ユーロ(約38兆2,949億円)相当のロシア中央銀行の資産を無期限で凍結することで合意したと、ロイター通信などを引用して13日に報じた。EU議長国のデンマークは12日(現地時間)、ブリュッセルで27加盟国を対象に多数決投票を行った結果、当該案が可決されたと明らかにした。これによりEUは、ロシアの国有資産を「賠償金融資」の形でウクライナに支援する案の最初の大きな関門を越えたと海外メディアは評価した。

EUはウクライナ戦争勃発後、6か月ごとに加盟国の全会一致の同意でロシア資産凍結措置を更新してきたが、今回の無期限凍結案が確定したことで、今後ハンガリーやスロバキアなど親ロシア傾向の加盟国の妨害を防ぐことができるようになった。この措置は、ロシアの凍結資産を活用してウクライナに「賠償金融資」の形で支援しようとするEUの計画に強く反発しているベルギーを説得する上でも役立つだろうとロイター通信は予想した。

EUは戦争で財政難が深刻化したウクライナに今後2年間で900億ユーロ(約1兆6,392億円)の資金を支援するため、ロシアの凍結資産を活用する方針を押し進めてきたが、ロシア凍結資産の大部分を保管しているベルギーがロシアの報復を懸念して強く反対したため、進展が見られなかった。ベルギーはロシア中央銀行資産を無期限で凍結する今回の投票では賛成票を投じたとされる。

ロイター通信によると、ベルギーはこの案が可決された後、ブルガリア、イタリア、マルタと共同声明を出し、EUの「協力精神」に従って賛成票を投じたと明らかにしつつ、ロシアの凍結資産を活用する可能性についての決定はEU首脳級で下されるべきだと促した。ロシア資産の無期限凍結に賛成したことが、ロシア資産を「賠償金融資」の形でウクライナ支援に活用するというEUの計画を受け入れることを意味するものではないと線を引いたと解釈される。

欧州委員会は18~19日にブリュッセルで首脳会議を開き、賠償金融資を確定する計画だ。ロシアと近いハンガリーとスロバキアはEUの今回の決定に反発した。ハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相はソーシャル・メディアで、「欧州委員会は欧州法を組織的に踏みにじっている。委員会は勝てないことが明らかなウクライナでの戦争を継続するためにこのようなことをしている」と非難した。

スロバキアのロベルト・フィツォ首相はアントニオ・コスタ欧州理事会議長に送った書簡で、「今後数年間ウクライナの軍費を賄うことを含むいかなる措置も支持しない」とし、「ロシア凍結資産の活用はウクライナ再建のためにこの財源を直接活用することに期待している米国の平和努力を直接的に脅かすだろう」と書いたとAP通信は報じた。

竹内智子
editor@kangnamtimes.com

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