
ロシア軍がウクライナ東北部スームィ州に進入する中、ウクライナ軍が激しい反撃作戦を展開していると中央通訊社とRBCウクライナなどが21日(現地時間)に報じた。Newsisの報道によると、ウクライナ軍はこの日声明を発表し、スームィ州フラボウスケ村周辺で侵入したロシア軍と戦闘を繰り広げているとし、ウクライナ部隊が「占領軍を撃退するために全力を尽くしている」と明らかにしたという。
ウクライナ軍ドニプロ部隊集団のビクトル・トレフボウ報道官によると、ロシア軍は20日、数的優位を背景に国境を接したスームィ州クラスノフィリヤのフラボウスケ付近から国境を越えてきたという。彼は「ロシア軍の迅速な進撃によりウクライナ防衛軍部隊がフラボウスケ周辺の一部陣地から撤退した」とし、「現在村内で交戦が続いている。ただし一部報道と異なり、ロシア軍は隣接するリアスネ村には存在しない」と強調した。
これに先立ち、ウクライナメディアは軍当局を引用し、ロシア軍が国境を越えてスームィ州に進撃し、フラボウスケ村の住民約50人を強制的にロシア領に連れて行ったと伝えた。誘拐された住民の多くは高齢者だという。ウクライナ公共放送「ススピーリネ」と日刊紙「ウクラインスカ・プラウダ」はロシア軍が前夜フラボウスケ村が位置する地域に越境したと伝えた。フランス・AFP通信は関連報道を独自に確認できないとし、ロシア側はまだ公式な立場を示していない。
ロシアのウクライナ侵攻戦争は3年9か月以上続いている。ロシア軍は前日、フラボウスケ村から数km離れたビソケ村を掌握したと主張した。ここ数か月間、ロシア軍はスームィ州内のいくつかの村を占領しており、同地域にある多数の都市と村は継続的な砲撃にさらされている。スームィ州知事のオレフ・フリホロフ氏(Oleh Hryhorov)はテレグラムを通じ、以前に避難を拒否していた国境地域の村の住民に対する避難作業がすでに始まったと述べた。彼は具体的に影響を受けた対象地域を挙げなかったが、国境地域の住民に避難に参加するよう再三促した。













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