
ウクライナ軍は東部ドネツク州の激戦地シベルスクから撤退したことを明らかにした。ロシア軍がシベルスクを掌握した可能性が高まっている。
ウクライナ軍総参謀部は同日、テレグラムで声明を発表し「兵士の生命と部隊の戦闘力を守るため、ウクライナ防衛軍は当該地域から撤退した」とし「ロシア占領軍は兵力と装備の両面で大きな優位に立っていた」とした。
声明でシベルスクでの戦闘について「ウクライナ防衛軍は敵に損害を与え、市内のすべての地区で侵攻側に高い代償を強いた」と評価した。一方で「侵略者は圧倒的な数的優位と継続的な圧力、悪天候下での小規模突撃部隊の投入により前進することができた」と指摘した。
シベルスクはウクライナがドネツク州で引き続き支配を維持している主要都市のクラマトルスクやスロビアンスクから約30キロの位置にあり、近くで激しい戦闘が続いていた。
ロシア軍は今月初め、シベルスクを完全に制圧したと主張していたが、ウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領はこれを否定してきた。
しかし、ウクライナ側が自らシベルスク撤退を認めたことで、シベルスクは事実上ロシア軍の支配下に入ったとみられている。













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