
人工知能(AI)バブル論が市場につきまとっているが、ウォール街は依然として楽観的な見通しを示している。グローバル半導体産業が2026年に初めて年間売上1兆ドル(約156兆2,500億円)を突破し、特にNVIDIAとBroadcomがこの成長と変化を主導すると予測されている。
24日(現地時間)、金融情報専門紙のバロンズによるとバンク・オブ・アメリカ(BofA)は最近の報告書で「AIブームはまだ中間地点に過ぎない」とし、2026年のグローバル半導体売上が前年比30%急増すると予測したという。BofAのアナリスト、ビベク・アリア氏は「AI懐疑論者が高いバリュエーションを懸念しているが、産業は依然として成長中だ」と述べた。
BofAは2030年までにAIデータセンターシステム市場が1兆2,000億ドル(約187兆5,000億円)規模に成長すると予測した。年平均38%の成長率だ。AIアクセラレータだけでも9,000億ドル(約140兆6,250億円)規模の機会が開かれる。ただし市場は依然として慎重だ。1ギガワット級AIデータセンターの構築には600億ドル(約9兆3,729億円)以上の資本が投入される。このうち半分がハードウェア費用だ。投資に対する収益が出るか疑問が提起される理由だ。
アリア氏は「現在の支出は攻撃的でありながら同時に防御的だ」と解釈した。ビッグテック企業が既存の市場支配力を維持するために投資せざるを得ないという説明だ。BofAは2026年の有望銘柄として6つの半導体企業を挙げた。NVIDIAとBroadcom、ラムリサーチ、KLA、アナログ・デバイセズ、ケイデンス・デザイン・システムズだ。アリア氏は「マージン構造で証明される堀(moat)を持つ企業」に注目した。彼は「半導体投資は単純だ」とし、「売上総利益率上位5社を買えば大きく外れない」と述べた。
NVIDIAは時価総額基準で世界最大の企業だ。株価は年初比40%以上上昇した。平均半導体価格が2.40ドル(約375円)であるのに対し、NVIDIA GPU(画像処理装置)は3万ドル(約468万7,051円)で売られている。一部ではNVIDIAの時価総額が頂点に達したと懸念する声もある。しかしBofAは、NVIDIAが今後3年間で5,000億ドル(約78兆1,073億円)の余剰キャッシュ・フローを生み出すと予想した。成長率に対するバリュエーションも「信じられないほど安い」と評価した。
Broadcomも急成長している。株価は年初比50%以上上昇した。時価総額は1兆6,000億ドル(約249兆9,434億円)に達する。Broadcomは部品供給業者からAIインフラの核心企業に変身した。GoogleやMetaなどのビッグテック企業がNVIDIA依存度を下げるためにBroadcomのカスタム半導体(ASIC)を選択している。
ゴールドマン・サックスのアナリスト、ジェームス・シュナイダー氏はBroadcomを「AIブームの核心武器供給者」と評価した。彼はBroadcomの目標株価を450ドル(約7万303円)に設定し、Anthropic・OpenAIなどAI企業との協力拡大により追加上昇余地があると見ている。
アリア氏は半導体産業の売上1兆ドル達成過程が順調ではないと認めた。「どんな株も無リスクではない」という意味だ。それでも彼が6つの銘柄に注目した理由は、これら企業の市場占有率が通常70~75%に達するからだ。アリア氏は「技術分野の先頭企業はほとんどこの程度の市場占有率を持っている」とし、「これがむしろ正常だ」と強調した。
















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