
中央アジアのウズベキスタン政府が、血縁者同士の結婚(近親婚)に伴う遺伝的リスクを抑える狙いで、結婚を禁じる範囲を広げる法改正に乗り出した。比較的遠い親族関係にある婚姻も規制対象に加える方針で、違反時の罰則も盛り込まれている。
キルギスのメディア、タイムズ・オブ・セントラル・アジア(TCA)によると、ウズベキスタン法務省は、叔父と姪、叔母と甥のほか、8親等以内で同世代に当たる親族同士の結婚なども禁止する法案をまとめた。法案には、違反した場合に罰金刑、または最長2年の矯正労働に処され得ることが明記されたという。
一方で、形式上は親族に当たるものの、過去に養子縁組されていて生物学的な血縁関係がない場合は、例外として結婚を認めるとしている。
政府は立法手続きに先立ち、法案を自国のプラットフォーム上で公開し、国民から意見を募っている。現行の家族法では、直系の親子・祖父母孫といった関係や、結婚相手が義理の兄弟姉妹に当たる場合など、近い血縁関係の婚姻を禁じている。
また、未成年者との結婚に対する罰則を強化する内容も盛り込まれた。今回の法改正は、近親婚との関連が指摘される遺伝的リスクを示す研究結果が公表されたことを受けた動きとされる。

現地報道によれば、国営の先端技術研究所(CAT)の研究チームは、ウズベキスタン国民を対象にした調査で数十件の新たな遺伝子変異を確認したとする報告書をまとめた。調査対象となった子どもの2人に1人に遺伝子変異が見られ、約86%が少なくとも1つの損傷した遺伝子を持っていたという。研究チームは、こうした数値が国際平均の約2倍に当たるとしている。
研究チームは背景として、同国で近親婚が比較的多いことを挙げた。地域によっては、夫婦の約25%が血縁関係にあるとも伝えられている。専門家は、遺伝子変異が遺伝性疾患の可能性を高めるだけでなく、糖尿病や心血管疾患、がんなどのリスクを押し上げ得ると警鐘を鳴らしている。
CATの研究チームは、公衆衛生当局が結婚予定のカップルに遺伝子検査を義務づける制度の導入を検討すべきだとも提言しているという。
















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