野党、トランプ大統領の「ベネズエラ運営」発言に議会承認なき作戦遂行を猛批判
与党は歓迎「米国民の最善の利益」、「親米のベネズエラ政府を望む」

米軍がニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領を電撃的に拘束し、米国へ移送した作戦をめぐり米政界では賛否が大きく分かれている。
野党・民主党は今回の作戦を決断したドナルド・トランプ米大統領が将来的にベネズエラを「運営する」と発言した点や、議会の承認を得ずに軍事作戦を実行した点を強く非難した。一方、与党・共和党の議員らは独裁者であり麻薬密売の罪で起訴されているマドゥロ大統領を排除したとして歓迎し、トランプ大統領は「米国第一主義」の原則から逸脱していないとの立場を示している。
民主党のハキーム・ジェフリーズ下院院内総務はNBCのインタビューでトランプ大統領について「過去1年間、米国をひどく運営した」と批判し「彼がベネズエラを運営し、ベネズエラ国民の生活を改善すると主張していること自体が当然ながら虚偽であることを示している」と語った。
さらに「単なる麻薬取締作戦ではなかった。戦争行為だった」とし「したがって軍事行動に当たり、憲法に基づき、宣戦布告およびそれに伴う行動を承認する権限は議会にのみある」と指摘した。ワシントンDCに戻り次第、議会の明確な承認なしに追加の軍事措置が行われないよう担保するため立法措置が必要だとの考えを示した。
民主党のチャック・シューマー上院院内総務も「マドゥロは恐ろしい人物だが、我々は違法行為を別の違法行為で対処しない。今回、まさにそれが起きた」と批判した。その上で「米国がこのような形で政権交代や国家建設を試みるたび、米国民が血と資金で代償を払ってきたことを私たちは長年学んできた」と述べた。
かつてトランプ大統領の熱心な支持者だったが「エプスタイン・ファイル」公開をめぐる局面で決別し「裏切り者」とのレッテルを貼られたマージョリー・テイラー・グリーン下院議員も「本当に麻薬テロリストやカルテルから米国民を守り、麻薬の流入を阻止することが目的だったのなら、トランプ政権はメキシコのカルテルを攻撃していたはず」と反論した。
これに対し、共和党議員の多くはトランプ大統領の今回の作戦を擁護している。
下院司法委員長のジム・ジョーダン議員はCNNに出演し「トランプ大統領は常に米国民にとって最善の利益となる決断を下すと信じている」と語り、今回の作戦を通じて「米国第一主義」を貫いているとの認識を示した。また「逮捕状が出ている悪党を法の裁きの場に引きずり出した」と述べ、マドゥロ大統領の拘束を成果として位置づけた。
上院情報委員長のトム・コットン議員はCNNのインタビューで、今回の作戦を1989年にパナマの独裁者マヌエル・ノリエガを排除した侵攻作戦に例えた。その後のパナマはカリブ海地域での中国の影響力拡大を抑えるため、米国と協力してきた「親米政権」を維持してきたと説明している。
コットン議員はさらに「我々が望んでいるのは親米的で、ベネズエラのみならず我々の裏庭における安定と秩序、繁栄に寄与する将来のベネズエラ政府だ」と述べ、与野党の構成員も含めた合法的な新たな選挙が次の段階になるとの見通しを示した。
一方、ベネズエラで大統領権限代行を務めるデルシー・ロドリゲス副大統領らについては「ロドリゲスや制裁・起訴の対象となっている他の閣僚は昨日までマドゥロと一緒だった」と指摘し「彼らが親米に転じるとは全く期待していない」と述べた上で「新たな局面が開かれることを望んでいる」と語った。
















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