
ドナルド・トランプ米大統領は、2期目の任期開始以降、外交政策に一貫性を欠いてきた。米紙「ニューヨーク・タイムズ(NYT)」は、トランプ大統領の意思決定が、面会した人物の意見や、ウクライナおよびロシアの指導者が示した敬意、さらには「FOXニュース」の報道に影響されてきたと指摘し、政権内における親ウクライナ派と反ウクライナ派の対立の背景について報じた。
報道によると、「NYT」は米国とウクライナの高官、安全保障・国防分野の専門家、欧州の外交官など約300人へのインタビューを基にした記事の中で、特に今年2月、トランプ大統領とJ・D・バンス副大統領がホワイトハウスでウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領を公然と叱責・非難した場面と、6か月後の8月18日に和やかな雰囲気で行われた会談という、対照的な二つの場面を比較した。「NYT」は、ウクライナ女性に関する話題が、両首脳の空気を一変させたと説明している。
トランプ大統領は以前から側近に対し、「かつてミス・ユニバース大会を開催した際、最も美しかったのはウクライナ女性だった」と語っていたというが、8月のゼレンスキー大統領との会談の最中、突然「ウクライナの女性は本当に美しい」と発言した。これに対し、ゼレンスキー大統領は笑顔で「その通りだ。私もウクライナ女性と結婚している」と応じた。
するとトランプ大統領は、ミス・ウクライナ出身のオレクサンドラ・ニコラエンコと結婚している自身の親友、フィル・ラフィン氏に電話をかけ、オレクサンドラ氏と通話した後、ゼレンスキー大統領とオレクサンドラ氏が直接会話するよう取り計らった。
この通話の後、両首脳の会談の雰囲気は一変し、緊張感は完全に消えたと、当時会場に同席していた米政府関係者は証言している。
その1か月後、トランプ大統領はゼレンスキー大統領について「ロシアに激しく立ち向かう偉大な人物だ」と称賛し、「ウクライナはロシアに奪われたすべての領土を取り戻すだろう」と述べた。しかし、さらに1か月後の10月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談した後には、「ロシアが戦争に勝っている」と再び従来の見解に戻った。
「NYT」は、こうした一連の動きは、ウクライナ政策をめぐるトランプ大統領の一貫性の欠如を端的に示す事例だと伝えている。
















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