
中国の習近平国家主席と英国のキア・スターマー首相は29日、中国・北京で首脳会談を開き、スパイ事件などで冷え込んでいた両国関係の復元のきっかけを作った。香港に対する中国の抑圧的な統治などを契機に数年間凍りついていた中・英関係が、米国のドナルド・トランプ大統領が引き起こした国際情勢の不確実性により、解氷ムードに入る様子だ。
中国国営・新華社と英国BBCニュースなどによると、習主席とスターマー首相はこの日、北京・人民大会堂で1時間35分ほど首脳会談を行ったという。英首相が中国を訪問したのは2018年の保守党所属テリーザ・メイ前首相以来8年ぶりだ。
習主席は「中・英関係はこれまで国の利益に合致しない紆余曲折を経てきた」とし、「中国は英国と長期的で持続的な戦略的パートナーシップを発展させる準備ができている」と述べた。そして「良いことには困難が伴うものであり、リーダーは困難を避けて退くべきではない」とし、「両国の首脳が違いを解消できれば、歴史の試練を乗り越えることができるだろう」と付け加えた。
これに対し、スターマー首相は「中国は世界の舞台で非常に重要な役割を果たす国だ」とし、「我々は協力の機会を模索できるだけでなく、意見の相違がある分野でも意味のある対話を交わせるよう、より精緻な関係を構築することが重要だ」と述べた。彼は「両国間に長期的で一貫した包括的な戦略的パートナーシップが必要だという点を以前から明確にしてきた」と強調した。
スターマー首相は台湾について「英国側の長期的政策には変化がなく、今後も変わることはない」としながらも、「一つの中国」を具体的に言及しなかった。彼は31日まで権力序列それぞれ2位と3位の李克強・国務院総理、趙楽際・全人代常務委員長(国会議長)などと相次いで会談した後、上海を経て日本に向かう。
中・英関係は2019年の香港・逃亡犯条例改正案の抗議と英国が提起した中国のスパイ活動問題などを契機に急冷した。英国はオーストラリア・米国との原子力潜水艦協定である「AUKUS(オーカス)」同盟を構築するなど対中牽制に先頭に立った。英労働党所属のスターマー首相は2024年に就任後、歴代保守党首相の基調から脱却し、中国との経済協力を重視する実用的な基調を主張してきた。
スターマー首相は今回の訪中公式発表で「数年間、我々の対中関係は黄金期と氷河期を行き来し、一貫性が欠けていた。良くも悪くも中国は重要な問題だ」と述べた。前日北京に到着しても取材陣に「中国と関係を持つことは我々の国益に合致する」と強調した。
スターマー首相の今回の訪中には英財務省とビジネス・通商省の長官、アストラゼネカ、HSBC、ジャガー、ランドローバーなど実業家60人余りが同行した。一方、外相は同行せず、ぎくしゃくした外交問題は争点化しないと予想される。英政府は今回の訪中を前に安全保障問題で承認を保留していたロンドン中心部の超大型中国大使館の建設計画も承認した。
スターマー首相は今年に入って中国を訪問した4人目の西側指導者だ。アイルランドのミホル・マーティン首相とカナダのマーク・カーニー首相、フィンランドのペッテリ・オルポ首相が先に中国を訪問した。ドイツのフリードリヒ・メルツ首相も来月中国を訪問する。
















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