
2000年代にトップクラスのグラビアモデルとして活躍した森下千里氏(44)が、8日に行われた衆議院選挙で野党の重鎮を破り、開票直後に「超スピード当選」を決めた。芸能界を離れて7年で成し遂げた政治的逆転劇は、高市早苗政権への高い支持が生んだ大波乱と評価されている。
日本経済新聞(日経)や読売新聞などのメディアによると、自民党所属の森下氏は宮城4区の開票で、中道改革連合の共同代表である安住淳氏(64)を破ったという。安住氏は1996年の初当選以来10期連続当選を重ね、この地域を鉄壁のように守ってきた人物だ。
投票締め切り時間の午後8時を過ぎると、開票が始まる前から圧倒的な出口調査結果で森下候補の当選が確実視された。事務所に集まった100人余りの支持者から歓声が上がった。森下氏は「まだ足りない点が多いが、地域のために働き、日本列島を強く豊かにする」と笑顔で語った。
森下氏は2001年からレースクイーンとグラビアモデルとして活動し、芸能界で最高の人気を誇った。2019年に芸能界を引退した後、政界入りを果たした。2021年の衆議院選挙に初挑戦したが、当時立憲民主党所属だった安住氏に敗れた。天下り候補との批判を浴びながら苦杯をなめた。しかし2024年、比例東北ブロックで2位を獲得し、議員としての第一歩を踏み出した。
天下りのイメージを払拭するため、森下氏が選んだ戦略は地道な街頭活動だった。有権者一人一人に政策を訴える姿は「街頭演説の女王」というあだ名を生んだ。決め手となったのは高市早苗政権の高い支持率だった。選挙陣営の関係者は「安住氏の地盤がとにかく強固で、正直追い付いたという実感がなかった。本当に厳しい選挙だった」としながらも、「現政権発足以降、有利な流れを感じた」と語った。
昨年10月の高市政権発足時に環境大臣政務官に抜擢された森下氏は、着実に政治経験を積んでいった。選挙公示日の先月27日、仙台市を訪れた高市総理は「政務官としても活躍し、自民党部会に最も熱心に出席する女性と呼ばれている。即戦力として申し分ない人材だ」と森下を絶賛した。自民党の鈴木俊一幹事長や茂木敏充外相らの重鎮も次々と駆けつけ、森下氏を後押しした。
一方、安住氏は衆議院解散直前に立憲民主党と公明党の新党結成を主導した中心人物で、中道改革連合の幹部として全国各地で苦戦する候補者の応援に奔走し、地元を留守にすることが多かった。選挙終盤のメディア調査で「森下優勢」の予測が出ると、安住氏は急遽日程を変更しSNSの「X(旧Twitter)」で、「最後に石巻市で決起集会を開いたのは久しぶりだった」と書くほど、最後の2日間は地元を駆け回ったが、追いつくことはできなかった。
読売新聞は「森下氏が当選を決め、中道改革連合共同代表の安住氏を破る大金星をあげた」と伝え、弱者が予想外に圧倒的強者を打ち破ったと報じた。
















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