
昨年、世界で買われた金のおよそ3分の1を中国の投資家が購入したことが分かった。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは8日(現地時間)、中国の投資家が昨年432トンの金を買い付けたと報じた。2025年の世界全体の金購入量の約3分の1に当たるという。
金投資への資金流入も勢いを増している。中国の金上場投資信託(ETF)への資金流入額は過去最高を記録し、上海先物取引所の金先物取引量も年間で最高水準を更新した。2023年に中国人民銀行が225トンの金を購入し、世界最大級の買い手になって以降、個人の「金の買いだめ」も続いている。
一方で、価格変動は荒くなっている。先月30日にケビン・ウォーシュ氏が次期の米連邦準備制度理事会(FRB)議長に指名されると、金価格は12%、銀価格は31%下落し、約40年ぶりともされる大きな乱高下になった。米側では、その背景に中国の動きがあるとの見方が示された。
スコット・ベッセント米財務長官はFOXニュースの番組で、金価格の変動について、中国で状況が不安定になったことが一因だとの認識を示した。中国の一部銀行が証拠金要件を厳格化し、金購入のために借りられる資金を制限した結果、投機的な動きが拡大したとの説明も行っている。
ただ、WSJは「金買い」の根底には国内の資産環境があるとみる。不動産市場の低迷が続き、株式市場は値動きが大きく、預金金利も低水準にとどまる中で、比較的安定した資産へ資金が向かったという整理だ。
買い付けの手軽さも熱を押し上げた。微信(ウィーチャット)やアリペイなどのスマホ決済アプリを通じ、コーヒーを注文する感覚で金ETFを購入できるとされる。若年層の間では、錠剤ほどの大きさの1グラムの「金豆」を1個500元(約11,200円)で買い集める動きも広がった。特に中年層の女性が積極的で、春節を前にお年玉代わりの贈り物として小さな金製品を購入する例もあるという。
直近の価格急落後も金塊の購入は増えた一方、次の投資先として銀に目を向ける投資家もいるとWSJは伝えている。
















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