
ロシアの高官が銃撃を受け重傷を負った事件をめぐり、ロシア当局はウクライナが事件の背後にいると主張している。
7日(現地時間)、「ロイター通信」や「CNN」など海外メディアによると、ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)に所属するウラジーミル・アレクセーエフ中将が前日、モスクワのボロコラムスコエ高速道路近くの住宅で複数回銃撃され、倒れているのが見つかった。
アレクセーエフ中将は発見直後に病院へ搬送され、手術を受けた後に意識を取り戻し、医療関係者は「生命に別状はない状態」と慎重な見解を示している。
捜査当局は現場から消音器付きのマカロフ拳銃(旧ソ連製の半自動拳銃)を発見後、容疑者を追跡し、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ行きの航空便に搭乗していたロシア人、リュボミル・コルバ容疑者を逮捕したと発表した。
ロシアの捜査当局は、1960年生まれで旧ソ連時代のウクライナ西部テルノーピリ出身とされるコルバ容疑者が、ウクライナ情報機関の指示を受けて暗殺を企てたとみている。
また、ロシア連邦保安庁(FSB)は、コルバ容疑者のほかにロシア人2人が事件に関与したとの見方を示しており、共犯とされるビクトル・ワシン容疑者はモスクワで拘束され、ジナイダ・セレブリャコワ容疑者は現在ウクライナへ逃亡したとみられている。
ロイターは「今回の事件は、ロシア最高位級の官僚が抱える脆弱性を如実に示している」と指摘し、事件の標的となったアレクセーエフ中将と同じ階級の高官3人が、2024年12月に暗殺されたと伝えた。
一方、ウクライナは事件への関与を強く否定している。・ウクライナのアンドリー・シビハ外相はロイターのインタビューで、「その将軍に何が起きたのか、われわれは把握していない。おそらくロシア内部の対立によるものだろう」と語った。
銃撃を受けたアレクセーエフ中将は、2023年6月にロシアの民間軍事会社ワグネル・グループの指導者、エフゲニー・プリゴジン氏が反乱を試みた際、交渉に関与した人物でもある。当時、アレクセーエフ中将は現地放送のインタビューで、プリゴジン氏がセルゲイ・ショイグ前国防相とロシア軍制服組トップのワレリー・ゲラシモフ氏を拉致すると発言したことに触れ、「それなら連れていけばいい」と述べ、余裕をうかがわせていた。反乱は失敗に終わり、その約2か月後、プリゴジン氏は航空機墜落事故で死亡している。
こうした中、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「米国とロシアの代表による和平協議が、まもなく再開されるだろう」と述べ、近い将来の会談開催に言及した。ウクライナ政府は、和平を前進させる協議であれば形式を問わず協力する用意があるとする一方で、水面下ではいわゆる「影の戦争」が続いている様相も見て取れる。
















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