
米国の封鎖により、キューバの石油在庫が数週間分しか残っていない中、中国は「できる限りのことを行う」として、燃料不足に直面するキューバへの支援を約束した。
中国の支援によってキューバが米国の石油輸入封鎖などの危機を乗り越えた場合、中国の影響力が米国の目前にまで及ぶことになるとの見方が出ている。
冷戦下の1962年には、旧ソ連がキューバに核ミサイルを配備しようとしたことで、いわゆるキューバ危機が発生し、核戦争寸前まで緊張が高まった経緯がある。
パナマ運河の両端に位置する港湾の運営権を巡る米中対立に続き、キューバが米ソ対立に代わる米中対立の新たな火種となるのか注目される。
中国外交部の林剣報道官は11日の定例記者会見で、中国はキューバの国家主権と安全保障を断固として支持し、外国の干渉に反対すると述べた。
また、中国はキューバ国民の生存と発展の権利を奪う、いかなる行為や非人道的行為にも断固反対する立場を改めて強調した。
さらに、中国はこれまでと同様に最善を尽くしてキューバに支援と援助を提供すると説明した。
具体的な支援内容については関係当局に問い合わせてほしいとし、両国間の協議が必要になるとの認識を示した。
林報道官は前日の会見でも、キューバのエネルギー危機への支援の意思について問われ、同様の立場を明らかにしている。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は12日、米国がベネズエラ産原油の輸送を遮断する中、キューバが深刻な燃料不足に直面しており、中国から支援に関する発言が出たと伝えた。
米国は1月3日、ベネズエラのニコラス・マドゥロ前大統領を拘束して米国の法廷に立たせた後、キューバのエネルギーの生命線であるベネズエラからの原油供給を封鎖した。
トランプ大統領は、キューバが米国の国家安全保障に脅威をもたらし、ロシアや中国、イランなどと関係を維持していることを理由に、キューバに石油を販売する国に追加関税を課すとする大統領令にも署名している。
封鎖が続けば、キューバの石油備蓄は15~20日分程度にとどまると見込まれている。
キューバ政府は10日、航空燃料の供給を停止し、国際航空会社に対して他国で給油するよう求めた。観光はカナダ人観光客などを中心に主要な外貨収入源となっており、航空燃料の供給停止は大きな打撃となる。
当局は公共部門の勤務時間を短縮し、大学にはオンライン授業への移行を命じた。
BBCは先週、首都ハバナで1日最大20時間に及ぶ停電が発生し、病院や学校、公共交通機関に支障が出ていると報じた。住民は炭や薪を使って調理を行い、基本的な食料品や医薬品も不足している状況だという。
キューバは1日当たり約10万バレルの原油を必要とするが、国内生産は約4万バレルにとどまり、輸入への依存度が高い。
メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は9日、米国の警告にもかかわらず、人道的観点からキューバへの石油輸送を継続する考えを示した。ただ、輸送量は減少し、供給の遅れも生じていると報じられている。
中国の王毅外交部長は5日、北京でキューバのブルーノ・ロドリゲス外相と会談し、能力の範囲内で支援を提供する用意があると述べた。
中国は先月、キューバに米6万トンと122億円の緊急支援を提供すると発表している。
米国内では、キューバに隣接するフロリダ州選出の共和党議員らが、より厳しい制限措置を求めている。
キューバの亡命者コミュニティーが多い選挙区から選出されたカルロス・ヒメネス、マリオ・ディアス・バラート、マリア・エルビラ・サラザールの各下院議員は、キューバ政府が管理する企業に利益をもたらす取引を依然として認めている輸出許可制度の見直しを求めた。













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