
ウクライナ戦争の長期化により深刻な労働力不足に直面しているロシアが、従来の移民労働者の供給源である中央アジア諸国に代わり、インドの労働力を大量に受け入れ、経済を維持しようと必死だ。
11日(現地時間)のロイター通信によると、最近モスクワの空港の到着ロビーには、ウズベキスタンなどを経由して4,300kmを飛んできたインド人男性の列が続いているという。彼らは主に建設現場や清掃業、工場などで働くために入国した労働者だ。ゴミ処理会社と1年契約を結んだAjit氏はロイター通信に「稼ぎがいい」と期待を示した。
ロシア当局は現在、少なくとも230万人の労働力が不足していると分析している。戦争動員令による男性の流出と防衛産業への人材集中が重なり、製造業だけで80万人、建設およびサービス業では150万人の人材が早急に必要な状況だ。
これまでロシアの3K労働を担ってきたウズベキスタン、タジキスタンなど中央アジア出身の労働者は最近急激に減少した。西側の制裁によるルーブル安で送金の魅力が低下したうえ、モスクワ劇場占拠事件以降強化された移民法とロシア国内の反移民感情が彼らの離脱を促進した。
ロシアがこの空白を埋めるために手を差し伸べたのがインドだ。2021年にわずか5,000件だったインド人向け就労ビザの発給件数は昨年約7万2,000件と14倍以上に急増した。これはロシアが発給した外国人労働者ビザ全体の約3分の1に相当する。人材派遣会社の代表アレクセイ・フィリペンコフ氏は「現在、インド出身の労働者が最も人気がある」とし、「中央アジアの人材はビザが不要にもかかわらず、以前ほど来ていない」と語った。
両国政府の関係強化もこの流れを後押ししている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とインドのナレンドラ・モディ首相は昨年12月、インド人のロシアでの就労手続きを簡素化する協定を締結した。ロシアのデニス・マントゥロフ第一副首相は当時、「ロシアは無制限にインド人労働者を受け入れられる」と述べた。
現場でも変化が見られる。モスクワ郊外の繊維工場「Brera Intex」は最近、インド人労働者10人余りを採用し、カーテンや寝具の生産を任せた。3か月間勤務しているというGaurav氏(23)はロシアでの生活に満足しており、毎日インドにいる家族と電話をしていると語った。モスクワ近郊のセルギエフスキー農場で野菜の包装作業をしているSahil氏(23)は月5万ルーブル(約9万円)を稼いでいる。農場側は「地元の人々はこの賃金では働こうとしない」と説明した。
一部では、米トランプ政権がインドにロシア産原油の輸入中止を迫っており、両国の経済協力に変数となる可能性があるとの見方もある。しかし、当面は労働力が急務のロシアと雇用を必要とするインドの利害が一致しているため、しばらくの間「インド人ラッシュ」は続くと見られている。
















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