「核の3本柱の発展が安全保障の核心」…戦略的抑止力を強調

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナへの「特別軍事作戦」開始から4年を迎えるのを翌日に控え、核戦力の開発がロシアにとって「絶対的優先事項」だと明らかにした。
タス通信やAFP通信によると、プーチン大統領は23日(現地時間)、祖国防衛の日に合わせた国民向けの映像メッセージで「ロシアの安全保障を確保し、効果的な戦略的抑止力と世界の勢力均衡を維持するための核の3本柱の発展は依然として絶対的な優先事項として残っている」と述べた。
「核の3本柱」とは、核戦力を地上・海上・空中の異なるプラットフォームに分散配備することで、相互確証破壊(MAD)の可能性を高め、抑止力を強化する戦略を指している。
プーチン大統領は「陸軍と海軍を引き続き強化していく」とし、24日に4年を迎えるウクライナでの特別軍事作戦で蓄積された軍事的経験を継続的に活用していく考えを示した。さらに、戦闘準備態勢や機動性、極限状況を含むあらゆる条件下での作戦遂行能力など、全兵科の能力を向上させる方針を付け加えた。
プーチン大統領の今回の発言は、ロシアによるウクライナ侵攻開始から4年となる24日を前に出たものだ。ロシア軍はウクライナ東部で前進を試みているものの、戦況は膠着状態にあり、米国から停戦に向けた圧力も受けているという。
プーチン大統領はこれまでも、戦況が重要な局面を迎えるたびにロシアが核保有国であることを改めて示し、西側諸国をけん制する姿勢を見せてきた。
ロシアは現在、いかなる軍備管理協定にも拘束されていない。世界で最も多くの核弾頭を保有する米国とロシアの間で唯一残っていた核軍縮協定である新戦略兵器削減条約(新START)が今月5日付で失効したためだ。
同条約は、ロシアのウクライナ侵攻開始以降、両国間の不信感が高まる中で不安定な状態が続き、延長されないまま正式に期限を迎えた。ただしロシア側は、戦略核戦力について責任ある姿勢を維持し、自国の兵器庫に設定された上限を尊重する考えだとしている。
プーチン大統領は祖国防衛の日に合わせ、クレムリンでウクライナでの特別軍事作戦に功績のあった軍人に対し、ロシア英雄称号や勇気勲章を授与した。
その際、プーチン大統領は兵士らに対し「あなた方の有能で勇敢な行動、そして勇気と決断力によって、我が軍は最も激しい地域や方面において慎重に計画し、攻撃作戦を遂行することができた」と謝意を示した。
さらに、特別軍事作戦地域にいるロシア兵が国を堅固に守っているとしたうえで「ロシアは国家の未来と独立、真実と正義のために戦っている」と重ねて強調した。
プーチン大統領はまた、クレムリン近くの無名戦士の墓に献花し、黙祷を捧げて戦没者を追悼した。
ロシアはウクライナ作戦における戦死者数の正確な統計を公表していないが、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)はロシア軍の戦死者を少なくとも32万5,000人と推計している。また、英国のBBCとロシアの独立系メディアのメディアゾーナは、昨年末時点で最大35万2,000人に上るとの見方を示している。
















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