
イスラエルと共に対イラン軍事作戦を進めているアメリカのドナルド・トランプ大統領が、レーザー兵器に言及した。高価な迎撃ミサイルで安価なドローンを撃ち落とさざるを得ない消耗戦が続く中、戦況の打開を図ろうとする狙いとみられる。
トランプ大統領は10日(現地時間)、公式の場で「パトリオットミサイルは優れているが、レーザー技術は本当に素晴らしい。間もなく公開される予定だ」と述べ、「レーザー兵器は(パトリオットより)コストを安く抑えられる」と強調した。
トランプ大統領が言及したレーザー兵器は軍用レーザー防空システムで、弾薬ではなく強力なエネルギービームを照射し、ドローンやロケットのセンサー・エンジン・外殻を過熱させ、数秒以内に破壊できるとされる。
現在、アメリカ軍は陸軍の装甲車、海軍の駆逐艦、戦闘機などに搭載して運用するレーザー兵器を保有している。これらは弾道ミサイルの迎撃には明確な限界があるものの、イランが大規模に使用しているシャヘド型ドローンなどへの対処には適しているとの評価が出ている。
ただし、レーザー兵器は霧や埃、雨など天候の影響を受けやすいほか、高出力電力を必要とするため発電機や冷却システムが不可欠であり、依然として実戦での追加検証が必要との見方が強い。

アメリカ国防総省もレーザーを単独の防御システムではなく、迎撃ミサイルによる防御システムと組み合わせて運用する方針を示しており、トランプ大統領の発言は、現在のアメリカ軍が抱える防空体制の不足を念頭に置いたものと解釈される。
アメリカ軍は最近、同盟国からパトリオットやTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)などの防空部隊を中東に移送した。イランの激しい反撃により、中東に展開していたアメリカ軍基地の防空システムが相次いで破壊、あるいは消耗したためだ。
トランプ大統領のレーザー兵器に関する発言は、これまで弾薬や兵器の在庫に問題はなく、さらには「永遠に戦争を続けることもできる」と豪語してきた従来の強気姿勢との落差を示すものと受け止められている。世界各地で高まっていたアメリカ軍防空網への懸念が、一定程度現実味を帯びているのではないかとの見方が出ている背景だ。
トランプ大統領「我々は勝利した」勝利宣言の次の発言は
一方、トランプ大統領は最近、公式の場でイラン戦争について「我々は勝利した」とし、勝利を既成事実化する姿勢を示した。
トランプ大統領は11日、ケンタッキー州ヘブロンを訪れて演説を行い、イラン戦争の成果を説明する中で「我々は勝利した」と繰り返し強調し、「開始から1時間で終わった」と述べた。

しかし、その後の演説では「(イランから)早く撤退したいわけではない。我々は任務を完了させなければならない」とし、「イランは事実上破壊された」と付け加えた。
戦争の長期化への懸念が広がる中、トランプ大統領による「事実上の勝利宣言」は、一方的に勝利を宣言する形での出口戦略となり得るとの分析も出ている。
もっとも、これまで自身の発言を覆すような態度を繰り返してきた経緯があるだけに、戦争終結の時期をめぐる混乱が一層深まっているとの見方も強い。
実際、トランプ大統領がレーザー兵器に言及した後、ニューヨーク株式市場の主要3指数はまちまちの動きで取引を終えた。
アメリカの2月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇し、前年同月比では2.4%上昇し、いずれも市場予想に一致した。ただし、3月のCPIからはイラン戦争による原油価格の急騰が反映され、インフレ懸念が一段と高まる見通しだ。
















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