
2月28日(現地時間)から、米国・イスラエルの空爆への報復攻撃に乗り出したイランが、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコに向けて3度目のミサイルを発射した。米国の核兵器が配備されているトルコは、ひとまずNATOに介入を求めておらず、イラン側はホルムズ海峡で待機していたトルコ船1隻の通航を認めたという。
アナドル通信などの現地メディアによると、トルコ国防省は13日の声明で「イランから発射され、トルコ領空に侵入した弾道ミサイルが、東地中海に展開するNATOの防空・ミサイル防衛システムによって迎撃された」と明らかにした。
さらに「我が国の領土と領空を狙うあらゆる脅威に対し、必要な措置を断固として講じている」とし、原因を究明するために関係国と協議していると説明した。国防省は死傷者の有無には触れていない。アナドル通信は同日未明、トルコ南部アダナのインジルリク空軍基地で空襲警報のサイレンが鳴ったと報じた。同基地には米軍の戦術核兵器があるとされる。
イランのミサイルがトルコに向かったのは、4日と9日に続いて今回が3回目となる。イランとトルコは過去、クルド人の独立運動の抑制を巡ってシリア内戦などで協力していた。イランは、米国・イスラエルの先制攻撃以降、アラブ首長国連邦(UAE)やクウェートなど中東各地の米国関連資産に対し、ミサイルや無人機による攻撃を行っている。
NATO加盟国であるトルコは、今回の件に関して加盟国全体の自動介入を定めるNATO条約第5条の発動を求めていない。米国のピート・ヘグセス国防長官は、イランのミサイルが初めてトルコ領空に侵入した直後、この件が第5条発動の対象にはならないと述べた。ただしNATOは10日、ドイツにあったパトリオット防空システムをトルコへ移したとされる。
一方でイランは、トルコを攻撃する一方、友好的な姿勢も示した。13日、トルコ国営放送(TRT)によると、交通・インフラ相のアブドゥルカディル・ウラロール氏は前日、「ホルムズ海峡にいたトルコ船15隻のうち1隻がイラン当局から通航許可を得て海峡を通過した」と述べた。
ウラロール氏は、残る14隻はなおホルムズ海峡で待機しているとし、「イラン側と連絡を取り続けており、特に問題は生じていない」と述べた。また、イランが実効支配するホルムズ海峡では、現在クルーズ船6隻を含むさまざまな国からの約800隻の船舶が通航を待っているとも説明した。
















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