
インドの現職警官が、性暴力被害を届け出た女性に対し、届け出を受理する見返りとして性的関係を要求していたことが明らかになり、波紋を呼んでいる。
タイムズ・オブ・インディアなど現地メディアは21日(現地時間)、ウッタル・プラデーシュ州アリーガル警察に所属するイムラン・カーン巡査が、性暴力被害女性に性的関係を求めた疑いで立件されたと報じた。
報道によると、被害女性は数週間前に警察署を訪れ、ある男性が結婚を約束したうえで自分に性的暴行を加えたとして被害を訴えたという。
この事件の調査を担当したカーン巡査は、具体的な事実関係を確認するどころか、女性に電話をかけ、個人情報を聞き出したうえで性的関係を求めるなど圧力をかけた。
通話の録音には、同巡査が「今すぐお前のわいせつな写真を送れ」「ホテルに行こう」「その男(加害者)に対する告訴を受理し刑務所に送ってやる。その代わりに俺と関係を持て」などと発言していたことが記録されている。
カーン巡査はさらに、被害女性に対し「このことを誰かに話した場合、ただではおかない。お前を刑務所に送る」と脅迫した。
助けを求めた被害者を逆に脅迫し、性的関係を迫った警察官の不正行為は、被害女性がその通話内容を警察上層部に直接知らせたことで発覚した。
アリーガル警察署長は「当該巡査に職務停止を命じ、事件の受理を指示した」と発表した。現在、問題の巡査は、セクシュアルハラスメントや脅迫などの容疑で捜査を受けている。
インドでは警察が被害者に二次被害を与えた事例は珍しくない。
BBCの報道によると、2024年9月、東部オディシャ州で女性が飲食店で不良グループに嫌がらせを受け、被害を届け出るため警察署を訪れた際、警察官が女性の下着やズボンを脱がせて性的暴行を試みたという。
その後、女性はこの事実を警察上級幹部に訴えたにもかかわらず、逆に警察は彼女を警官暴行容疑で逮捕し拘束した。事件が明るみに出た後、現地のSNSでは被害女性の服装が原因だったとする根拠のない虚偽情報も拡散された。
弁護士で女性人権活動家のナムラータ・チャダ氏は当時、BBCとのインタビューで「このような被害者が恥辱を感じている姿を見るのは胸が痛む」と語った。













コメント0