アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発中の低騒音超音速機「X-59」が2回目の試験飛行中に不具合が生じ、早期着陸を余儀なくされた。
宇宙科学メディアSpace.comは23日(現地時間)、X-59が20日に2回目の試験飛行を行ったが、操縦席の警告灯が点灯し、離陸約9分で着陸したと報じた。

NASAはこの日の飛行を約1時間予定していた。前回の試験飛行で達成した高度と速度を維持しつつ、高度6,100mで時速418kmに到達することが目標だった。しかし、上昇中に着陸警告が発生し、計画は中断された。
操縦士のジム・クルーレス氏は記者会見で「離陸滑走と離陸は問題なく進行したが、最初の試験区間に入るため上昇中に帰還警告を受けた」と語り、「予想より早い着陸だったが、機体は全体的に安定して作動していた」と説明した。
NASAアームストロング飛行研究センターの低騒音飛行実証機プロジェクト管理者のキャシー・バーム氏は「早期着陸となったが、追加データを取得でき、操縦士も安全に着陸した」と述べ、「可能な限り早く飛行を再開できることを期待している」と声明で明らかにした。現時点で警告の正確な原因は特定されておらず、Quiet SuperSonic Technology (QueSST)チームが追加分析を進めている。

全長30.5mのX-59は2025年10月29日、アメリカ・カリフォルニア州パームデールのロッキード・マーティン スカンクワークスで初飛行に成功した。当時、操縦士のニルス・ラーソン氏は最高高度3,660m、最高速度時速370kmを記録し、試験飛行が計画通り進行したと報告している。
X-59はNASAの静音超音速技術を意味する「QueSST」ミッションの中核機体で、超音速飛行時に発生するソニックブーム(音波衝撃波)の騒音を画期的に低減するために開発されている。現在アメリカでは騒音公害問題のため、1973年から民間超音速機の陸上飛行が禁止されている。
この航空機は細長い機体設計により、音速突破時に約75デシベル(dB)レベル、自動車のドアが閉まる程度の騒音しか発生しないよう設計されているのが特徴だ。
NASAは今後X-59の試験を通じて得られたデータを基に、陸上超音速飛行に関する新たな騒音基準を設け、これにより商用超音速貨物・旅客市場開拓の基盤を築く計画だ。
















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