
イランがホルムズ海峡の事実上の封鎖を続けるなか、海峡を通過した一部の船舶がイランに中国人民元で通行料相当の費用を支払っていたとの報道が出た。
26日(現地時間)にAP通信が伝えたところによると、海運情報会社「ロイズ・リスト・インテリジェンス」は前日の報告書で、「イランは船舶を限定的に通過させながら、事実上の通行料徴収体制を運用している」と明らかにした。
同社は「船舶はイスラム革命防衛隊(IRGC)に積荷リスト・乗組員情報・目的地を提出し、『地政学的審査』を受ける」とした上で、「すべての船舶が通行料を支払っているわけではないが、少なくとも2隻が人民元で費用を支払った」と述べた。
報告書によると、13日以降、計26隻の船舶が革命防衛隊の誘導する航路でホルムズ海峡を通過しており、そのうち一部が人民元で事実上の通行料を支払ったことが確認されたとしている。
エコノミック・タイムズはまた、少なくとも1隻がホルムズ海峡中央部のラーラク(Larak)島付近を通過するためにイランへ200万ドル(約3億2,000万円)を支払ったと報じた。ただし、この1隻が人民元を支払った2隻に含まれるかどうかは明らかになっていない。ホルムズ海峡には現在、約3,200隻の船舶が足止めされているとされる。
AP通信はロイズ・リスト・インテリジェンスの報告書について、「イランが海峡通過の手続きを公式に説明したことはないが、外務省は今週、メディアに対し一部の船舶から費用を受け取っていることを示唆した」と補足した。
さらに、イラン議会が海峡通行料を公式に課す立法を推進しているとの報道も相次いでいる。イランの半官営ファールス通信は匿名のイラン国会議員を引用し、「議会はホルムズ海峡を通過する船舶に安全提供料を課す法案を策定中で、来週にも最終確定する予定だ」と伝えた。
また、ドイチェ・ヴェレ(DW)によると、アラディン・ボルジェルディ国会議員は最近、国営放送で「新たな主権体制の一環として料金を徴収しており、これは戦費を賄う措置でもある」と述べた。
一方、国際海域であるホルムズ海峡を通過する船舶に通行料を課すことは国際法違反にあたるとの指摘もある。インド海運省は「ホルムズ海峡は航行の自由を保障する国際条約の適用を受ける」とし、「国際法上、いかなる料金も課すことはできない」との立場を示した。
カルガリー大学のロバート・ヒューバート教授も「航行の自由は国際海上貿易の根幹であり、いかなる妨害もなく海域を通過できなければならない」とした上で、「料金を課すのであれば、すべての国の直接的な反発に直面することになる」と述べた。
イラン政府は現時点で報道を否定している。駐インドイラン大使館は23日、「イランが海峡通過船舶から200万ドルを受け取ったというのは根拠のない主張であり、イランの公式見解ではない」と表明した。
サイード・クーゼチー駐韓イラン大使も26日の記者会見で、「船舶通行料については聞いたことがない」とし、「海峡に関するイランの措置は金銭とは一切無関係であり、米国・イスラエルの違法行為に関するものだ」と述べた。
















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