
米国防総省が中東地域に配備された「A-10・サンダーボルトII」の戦力を倍増させているとニューヨーク・タイムズ(NYT)が1日(現地時間)に報じた。米国のドナルド・トランプ大統領がイラン戦争を2〜3週間で終結させたいとの立場を明らかにした中でも、軍事的な圧力は維持されているとの分析が出ている。
NYTによると、米空軍は既存の中東地域に配備された約12機のA-10・サンダーボルトIIに加え、18機を追加で派兵しているという。米軍の指揮部はこれらの戦力を活用し、イラン海軍のボートや親イラン民兵組織の標的を攻撃してきたとされる。
A-10は「ウォートホッグ」の愛称で知られる代表的な近接航空支援(CAS)専用機だ。機首に装着されたGAU-8・アヴェンジャー(30mm)は、1秒間に約70発の弾丸を発射でき、装甲車や小型艦艇など様々な標的を攻撃できる。また低速・低高度飛行が可能で、戦闘地域の上空に長時間滞在し、地上軍の動きに合わせて精密な支援を行えるのが特徴だ。
軍当局はA-10がホルムズ海峡付近やペルシア湾北部のハールク島周辺の作戦に投入される可能性があるとみている。ホルムズ海峡は世界原油の海上輸送量の大部分が通過する重要な海上交通路であり、今回の戦争でその戦略的な重要性がさらに浮き彫りになっている。
米本土から出発したA-10部隊は移動の過程で英空軍レイクンヒース基地を経由したことが飛行追跡データから確認された。軍事専門家らはA-10部隊の増強がイランの戦略防空網がかなり無力化されたことを示唆する可能性があるとみている。A-10はステルス戦闘機より防空網に対して脆弱な機種であるため、制空権の確保が前提になるからだ。
米国のピート・ヘグセス国防長官は米軍がイラン上空で空中優位を確保したと明かし、B-52戦略爆撃機がイラン領空を直接飛行したと説明した。これは米軍がイランの防空網をかなり弱体化させたとの評価につながっている。
A-10は1970年代の冷戦期に開発された攻撃機だが、1991年の湾岸戦争以降、地上軍の支援任務で中核的な戦力として位置づけられた。その後、アフガニスタンやイラク戦争、シリア国内のイスラム国(IS)掃討作戦などで継続的に活用されてきた。
米空軍は老朽化の問題でA-10の退役を推進してきた。しかし実戦での高い有用性のため、配備が続けられてきた。特に長時間の滞空能力と強力な火力、比較的低い運用コストなどから、地上軍を支援する任務では依然として競争力を持っているとの評価が出ている。
















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