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「北朝鮮ミサイルがイスラエル中枢を直撃」ヒズボラの戦術転換、弾道攻撃が意味する新局面

梶原圭介 アクセス  

引用:ミリタリー・ウォッチ・マガジン
引用:ミリタリー・ウォッチ・マガジン

イスラエルによるレバノン南部での地上作戦が拡大する中、ヒズボラがイスラエルの中枢戦略施設を狙い、「北朝鮮系スカッド」とみられるミサイルを発射したとの観測が出ている。標的はテルアビブ南部の地中海沿岸に位置するパルマヒム空軍基地とされる。この観測が事実と確認されれば、ヒズボラがレバノンから弾道ミサイル級の攻撃を実戦投入した初の事例となる可能性がある。

軍事専門誌ミリタリー・ウォッチ・マガジンは1日(日本時間)、イスラエル側の情報筋を引用し、ヒズボラがパルマヒム空軍基地を狙った今回の攻撃に、スカッドD(Scud-D)またはそれに準じる改良型スカッド系列ミサイルを使用した可能性があると報じた。同誌は特に、使用された可能性のあるミサイルが単なる旧ソ連製スカッドではなく、北朝鮮の技術支援の下でシリアにおいて生産・改良された派生型である可能性を分析している。

パルマヒムが注目される理由は、同基地が単なる空軍拠点にとどまらない点にある。パルマヒムはイスラエルのジェリコ系列弾道ミサイルおよびアローミサイル防衛システムの試験機能を担う戦略拠点とされる。さらに軍の偵察衛星発射機能も併せ持ち、実際に同基地が攻撃対象となった場合、単なる象徴的挑発にとどまらず、イスラエルの戦略抑止力、防空網、さらには偵察・宇宙資産を同時に狙ったものとみられる。

ヒズボラがパルマヒムに言及したのは今回が初めてではない。アメリカのシンクタンク、クリティカル・スレット・プロジェクトは、2026年3月の戦況報告で、ヒズボラが同基地を標的とした精密ミサイル攻撃を主張したと指摘している。今回のミリタリー・ウォッチ・マガジンの報道は、その延長線上で、当時使用された兵器が長距離ロケットではなく、スカッド級弾道ミサイルだった可能性を示唆したものといえる。

同誌は、ヒズボラが使用した可能性が指摘される兵器が、シリアを経由して移転したスカッド系列、あるいは北朝鮮の技術支援の下で改良された派生型である可能性があると分析する。シリアは1990年代以降、北朝鮮の支援を受けてスカッド系列ミサイル戦力を生産・改良しており、その一部がヒズボラに移転した可能性があるとされる。この過程で、火星9(ファソン9)系列のように精度を高めた北朝鮮系派生型が含まれていた可能性も指摘されている。

同誌が注目するもう一つの点は精度である。スカッドDおよび北朝鮮改良型派生モデルは、初期型スカッドに比べて精度が高く、終末段階での誘導機能により特定施設への攻撃に適していると評価される。つまり、今回の攻撃が事実であれば、単なる威嚇的な攻撃ではなく、イスラエルの中枢戦略施設を狙った精密打撃の試みだった可能性がある。

戦況そのものも、こうした観測と無関係ではない。イスラエルはヒズボラによる継続的なロケット攻撃を受け、レバノン南部での作戦をさらに拡大している。緩衝地帯を拡大し、ヒズボラの残存打撃能力を一層抑え込む狙いだが、一方でヒズボラも、より遠距離かつ戦略的価値の高い標的へと攻撃範囲を広げているとの見方が強まっている。

今回の報道の核心は、単に「スカッドだったのか」という点にとどまらない。より重要なのは、ヒズボラが北部国境を越え、イスラエル中部の戦略施設までを射程に収めようとしている点である。パルマヒムが実際に「北朝鮮系スカッド」とみられるミサイルの標的となった場合、それはヒズボラがもはや国境地帯でのロケット攻撃にとどまらず、イスラエルの中枢軍事インフラに対する圧力を強める段階へと戦術を引き上げていることを示す可能性がある。

梶原圭介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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