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「敵地36時間、拳銃1丁で生還」米軍が総力投入した“史上屈指の救出作戦”の全貌

織田昌大 アクセス  

緊迫の米軍パイロット救出作戦…特殊部隊や航空機、ドローンを総動員

出典:AFP通信
出典:AFP通信

米国は3日(現地時間)、F-15Eストライクイーグル戦闘機がイラン上空で撃墜され、搭乗員が人質として拘束される危険に直面したため、特殊部隊と数十機の航空機やヘリコプター、ドローンなどを総動員して緊迫した救出作戦を展開した。救出過程で米特殊部隊とイラン軍が交戦し、米中央情報局(CIA)やサイバー戦司令部も作戦支援に加わった。

4日、米主要メディアによると、この日イラン領内で救出された搭乗員はF-15の兵器システム担当の空軍将校で墜落直前に緊急脱出に成功し、山岳地帯に身を潜めていたという。負傷はしていたが歩行は可能で拳銃1丁だけを携えたまま36時間近くにわたってイラン軍の追跡を逃れていた。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「F-15が撃墜された場所はイラン政府への反発が強い地域だ」とし「搭乗員が現地住民の助けを受けて避難場所を見つけた可能性がある」と伝えた。

イラン政府は6万ドル(約957万5,000円)の懸賞金をかけて生捕りに乗り出し、CIAは搭乗員を見つけられていない段階でも、すでに発見して陸路で移送中だという噂を流すなど、かく乱作戦を展開した。CIAが最終的に搭乗員の位置を把握すると、米軍は直ちに最精鋭の特殊部隊数百人に加え、C-130空中給油機や輸送機、H-60ヘリコプターなどを投入した。米軍機はイラン側の攻撃リスクがある中でも低空飛行で作戦を続行した。サイバー戦司令部は宇宙衛星を通じて位置情報などをリアルタイムで提供した。

米軍の救出部隊は搭乗員に接近する過程でイラン軍と交戦した。米軍の先進ドローンMQ-9リーパーも現れ、イラン軍に攻撃を加えたとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は報じた。米特殊部隊は搭乗員の救出には成功したが、帰還に使う輸送機2機が離陸できない状況だったという。このため米軍は輸送機3機を追加投入し、搭乗員らをクウェートへ移送することに成功した。敵地に残された輸送機はイラン軍に渡るのを防ぐため爆破した。米側は今回の作戦で死傷者は出ていないと明らかにした。

ドナルド・トランプ大統領は「トゥルース・ソーシャル」で「米国史上最も大胆な捜索・救出作戦の一つを完遂した。搭乗員は負傷したが大丈夫だ」とし「敵地深くで2人の米軍パイロットがそれぞれ別々に救出されたのは軍の記録上、今回が初めてだ」と強調した。撃墜されたF-15戦闘機には2人が搭乗しており1人は墜落直後に救出されていた。

米国内では搭乗員がイラン側に生捕りにされた場合、1979年の「イラン米大使館人質事件」の悪夢が再現されかねないとの懸念が強かった。イスラム革命勢力の支援を受けたイランの学生武装組織がテヘランの米大使館を武力で占拠し、外交官ら米国人52人を444日間にわたって拘束した事件だ。当時、イランは人質を宣伝材料として利用し、交渉力を確保する手段にもしていた。ワシントン・ポスト(WP)は「搭乗員の救出によって対イラン戦争で米軍にとって最も危険だった瞬間は終わった」と評価した。

織田昌大
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