
ハンガリーのオルバン・ビクトル首相の16年に及ぶ長期政権に終止符を打ち、政権交代を実現させたティサ党のマジャール・ペーテル代表(45)は13日「有権者は単なる政権交代ではなく、体制転換のために投票した」と述べた。
マジャル代表は同日、ブダペストのHUNGEXPOコンベンション&エキシビションセンターで2時間50分を超える記者会見を開いた。
マジャル代表は今回の選挙について「ハンガリー国民が自らの歴史をモスクワでも北京でもワシントンでもなく、自分たち自身の手で書くと示した選挙だった」と意義を語った。
マジャル代表率いるティサ党は12日の総選挙で、全199議席のうち138議席を獲得し、3分の2を超える圧勝を収めた。これにより、新憲法の制定や選挙制度の見直し、司法制度の再編などを進めることが可能になった。
今回の勝利によって、オルバン首相による司法掌握や選挙制度の操作、報道の自由の抑圧、LGBTQ+コミュニティへの差別を可能にしてきた多くの法律を無効化できる広範な権限を確保したとガーディアンは伝えた。
マジャル代表「トランプ大統領とプーチン大統領に自ら電話はしないが、連絡があれば応じる」
マジャル代表は「ハンガリーは米国と良好な関係を維持したいが、ドナルド・トランプ米大統領にこちらから電話をかけることはない」と述べた。
今回の選挙ではトランプ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領がオルバン首相を支持した。トランプ大統領は選挙戦終盤にJDバンス米副大統領を現地に派遣し、オルバン首相の支援演説を行わせた。
マジャル代表は米国がハンガリーと良好な関係を保つべき非常に重要なパートナーだとしつつも、トランプ大統領に電話はしないが、ホワイトハウスから連絡があれば対話に応じる用意があると述べた。
また、プーチン大統領から電話があれば応じる考えも示した。実際に会話することになれば、4年間続いた殺りくと戦争を終わらせるべきだと伝えるつもりだと明かした。
さらに「おそらく短い電話になるだろうし、私の助言で戦争を終わらせることはできないだろう」と述べた。
ロシアとの関係については、ハンガリーがエネルギー輸入の面で引き続きロシアに依存しているだけに、実務的な関係を維持したいとの考えを示した。
「政府の宣伝機関と化した国営テレビ・ラジオを閉鎖」
マジャル代表はハンガリーが欧州通貨共同体であるユーロ圏に加盟することは国益にかなうとしながらも、その前に財政状況についてより明確な情報が必要だと述べた。
また、オルバン政権下で政府の宣伝機関と化してきた国営テレビとラジオ局を閉鎖すると表明した。
その上で「政権発足後、最初の措置の1つは公共テレビとラジオのニュース放送を停止することだ」とし「新政権はBBCの事例なども参考にしながら、国営メディアの独立性を保証する委員会を設置する」と述べた。
さらに、法の支配を回復し、政府機構を再編して汚職摘発能力を強化するとともに、公衆衛生、環境保護、教育といった分野の差し迫った課題に対応するための新たな省庁を設置すると約束した。
マジャル代表はウクライナが戦時下にある中、オルバン首相のようにウクライナ向け900億ユーロ(約16兆8,000億円)規模のEU融資に拒否権を行使しないと述べた。
ただし、ハンガリーは財政難に直面しているとして、融資には加わらないことを望む考えも示した。
















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