
米民主党のマーク・ケリー上院議員は、ドナルド・トランプ米大統領の中東外交を厳しく批判した。ケリー氏は特に、トランプ大統領の長女の夫であるジャレッド・クシュナー氏や側近のスティーブ・ウィトコフ氏がイランとの和平交渉を主導している現状について、「不動産業者に地域の平和を任せることはできない」と批判した。
12日(現地時間)、米紙ザ・ヒルによると、ケリー氏はニューヨークで開かれた、米人権団体「ナショナル・アクション・ネットワーク」の集会に出席し、トランプ政権の外交手法について「戦略もタイムテーブルも、出口戦略もない失敗だ」と指摘した。
現在、クシュナー氏やウィトコフ氏は、トランプ政権2期目において、ロシア・ウクライナ戦争やイランの核開発問題、ガザ地区の停戦交渉など、主要な外交課題への対応を担っている。
こうした動きは実際の交渉の場にも表れている。11日(現地時間)、パキスタンのイスラマバードで、J・D・バンス副大統領が率いる米代表団がイラン当局者と対面した。イラン革命以降、米国とイランの間で公式の対面交渉が行われるのは初めてとされる。今回の交渉は、最近不安定化している2週間の停戦状態の維持と、長期的な敵対行為の終結に向けた基盤づくりを目的としている。
しかし、ケリー氏は今回の交渉の実効性に強い疑問を示した。世界の石油供給の約2割が通過する要衝であるホルムズ海峡の封鎖を巡り、「ホルムズ海峡の封鎖はトランプ氏一人の責任だ」と述べ、「イランに対し、今後数十年にわたり米国に損害を与え得る戦略的資産を活用する道を開いた」と指摘した。
これに対し、トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」を通じ、イランを「失敗国家」と呼んで反論した。さらに、「多数の空のタンカーが石油やガスを積むため米国に向かっている」と述べ、ホルムズ海峡封鎖による影響を否定した。また、米メディアのニュース・ネイションとの電話インタビューで「人々はいずれ、ホルムズ海峡を通過せずとも他の選択肢があることを知るだろう」とし、海峡の航行確保に自信を示した。
海軍出身で、NASAの宇宙飛行士を務めたケリー氏は、今回の批判の中で、トランプ氏が伝統的な同盟国と十分な協議を行わないまま2月に空爆に踏み切り、同盟国との関係に亀裂を生じさせたと主張した。
ケリー氏は2028年の大統領選を巡り、民主党の有力候補の一人として取り沙汰されている。
















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