教皇・イランに続き、今度はパウエル議長…トランプ大統領「辞めなければ解任する」と全方位で批判

ドナルド・トランプ米大統領が、ジェローム・パウエル連邦準備制度(FRB)議長に対し、任期終了後も退任しない場合には強制的に解任する可能性を公然と示唆した。イラン発の地政学的リスクにより原油価格が急騰し、インフレ圧力が強まる中でも、トランプ大統領はFRBに対し露骨に利下げを求めている。
15日(現地時間)、英紙ガーディアンによると、トランプ大統領はフォックス・ビジネスとのインタビューでパウエル議長について「彼が適切な時期に辞めないなら、解任しなければならない」と発言した。5月15日に任期満了を迎えるパウエル議長が、上院の承認遅れなどを理由に職に留まる可能性が指摘される中、先手を打った形だ。
トランプ大統領は、「これまでパウエル議長を解任したいと考えていたが、不要な論争を避けるために解任権の行使を自制してきた」と強調した。特に、利下げを行わないパウエル議長を「無能だ」と批判したが、これは原油高によるインフレ懸念という市場環境とは逆行する動きであり、議論を呼びそうだ。
トランプ大統領は、パウエル議長の後任としてケビン・ウォーシュ前連邦準備制度理事を指名し、承認を急いでいる。ウォーシュ指名者が就任すれば、インフレ再燃の懸念がある中でも、トランプ大統領の利下げ要求に応じるのではないかとの不安が広がっていると報じられている。
現在、トランプ政権はFRB本部の改修工事をめぐる不正疑惑を材料に、パウエル議長への圧力を強めている。トランプ大統領は「本来2,500万ドル(約39億7,000万円)で済む工事が40億ドル(約6,353億3,200万円)に膨れ上がったのは腐敗だ」とし、「何が起こったのか必ず突き止めなければならない」と主張した。実際、14日には検察関係者が連邦準備制度の工事現場を抜き打ち捜索することもあった。
しかし、このような圧力に対して与党である共和党内部でも懸念の声が上がっている。米上院のトム・ティリス上院議員は今回の捜査が「馬鹿げたレベル」だとし、捜査が中止されるまでウォーシュ指名者の承認を阻止すると宣言した。パウエル議長も今回の捜査を「金利を下げないことへの政治的報復」とし、正面から対抗している。
結局、事態は法廷闘争に発展する見通しだ。米連邦最高裁は、大統領が正当な理由なくFRB理事を解任できるかどうかを審理中であり、保守派判事の中にも大統領による一方的な解任権行使に懐疑的な見方があるとされる。「解任をめぐる攻防」の行方に、世界経済の注目が集まっている。
















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