頼清徳総統のアフリカ訪問中止、米国が中国を非難 「平和を脅かす行為」

中国がアフリカの島しょ国に圧力をかけ、台湾の頼清徳(らい・せいとく)総統の訪問を阻止したとされる問題をめぐり、米国政府が「国際平和と繁栄を脅かす行為」だとして強く批判している。
23日、台湾の中央通信社などによると、米国務省はメディアからの質問に対する声明で「これらの国は中国の要求に従い、台湾高官の通常の移動と安全を妨げている」との立場を示した。
さらに「これらの国が管理する国際空域は航空の安全のためのものであり、特定の国の政治的道具として使われてはならない」と強調した。
今回の問題は、セーシェル、モーリシャス、マダガスカルの3か国が、台湾総統専用機の空域通過許可を一方的に取り消したことで表面化している。
当初、頼総統はエスワティニのムスワティ3世国王の招待を受け、22日から27日までエスワティニを訪問する予定だったが、出発前日に日程が全面的に取り消された。
台湾総統府は21日夜、緊急記者会見を開き、アフリカの島しょ国が事前通告なしに空域通過許可を撤回したと発表した。台湾総統府秘書長の潘孟安氏は「背後には中国当局による強い圧力、とりわけ経済的な威圧がある」と主張している。
米国は、今回の事案の背後にいるとされる中国への批判を強めた。米国務省は「これは中国が世界各地で台湾とその支持国に対する威嚇を強めている、さらなる事例だ」と指摘し、「国際平和と繁栄を脅かす行為」だと非難した。
また、中国に対し、台湾への軍事的・外交的・経済的圧力をやめ、意味のある対話に応じるよう促している。
一方、中国政府は「エスワティニを除く53か国が『一つの中国』原則を堅持している」と主張し、「これは国際法と国際関係の基本原則に合致する」と反論した。
さらに「世界にはもはや『中華民国総統』という概念は存在しない」とし、この名称を使うことは「歴史の流れに逆行するものだ」と非難している。
米国政府の批判に対しても、中国政府は強く反発した。
中国外務省の郭嘉昆報道官は23日の定例記者会見で「米国は、中国が国家主権と領土の完全性を守る正当な行動に口出しし、関係国が『一つの中国』原則を守る正義の行動をみだりに非難している」と述べたうえで、「これは完全に是非を混同し、白黒を逆転させる行為だ」と反論した。
そのうえで「中国はこれに断固反対し、決して容認しない」と強調している。
郭報道官は続けて、米国に対し「台湾問題を口実に中国の内政に干渉することをやめるべきだ」と求めた。さらに、台湾がいわゆる「国交」を固めることへの支援をやめ、「台湾独立」を掲げる分裂勢力に誤ったシグナルを送らないよう促している。
















コメント0