覆面姿のイラン革命防衛隊、はしごで貨物船に乗り込み拿捕 映像を公開

イラン革命防衛隊(IRGC)がホルムズ海峡で貨物船2隻に乗り込み、船舶を拿捕する過程を収めた映像が公開された。
AP通信やヒンドゥスタン・タイムズなどによると、イラン国営放送(IRIB)は23日(現地時間)未明の放送で、革命防衛隊の隊員が大型貨物船に乗り込む映像を流した。
映像では、茶色の覆面と戦闘服を身に着けた革命防衛隊の隊員が、小銃を携えたまま、はしごを使ってパナマ船籍の貨物船MSCフランチェスカ号によじ登る様子が確認できる。
ドローンで撮影されたとみられる俯瞰映像には、リベリア船籍の貨物船エパミノンダス号の姿も映っている。
革命防衛隊は、ホルムズ海峡とみられる海域で、10人余りが乗った小型高速艇により貨物船へ接近して攻撃し、その後、乗船して船舶を掌握したとされる。ただし、報道映像には攻撃の場面は含まれていない。
これに先立ち、革命防衛隊は同日、声明を通じて「シオニスト政権(イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる政権)と関係のあるMSCフランチェスカ号とエパミノンダス号が、ホルムズ海峡を秘密裏に通過しようとして拿捕された」と明らかにした。
革命防衛隊は「これらの船舶は規定に繰り返し違反し、航法システムを操作して海上の安全を脅かした」と主張したうえで、「海峡におけるイランの権利に基づき、船舶を停止させ、調査のため領海に移送した」と説明している。
報道を総合すると、MSCフランチェスカ号はイラン西方8海里、エパミノンダス号はオマーン北西20海里の地点で革命防衛隊の攻撃を受け、その後拿捕された。
MSCフランチェスカ号に目立った被害はなかったが、エパミノンダス号は銃撃により操舵室が損傷したという。MSCフランチェスカ号にはモンテネグロ人乗組員4人などが、エパミノンダス号にはウクライナ人やフィリピン人など乗組員21人が乗船していたとされる。
革命防衛隊は同日、リベリア船籍の貨物船ユーフォリア号も攻撃したが、拿捕には至らなかった。ユーフォリア号は大きな被害を受けず、アラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ港方面へ退避したと伝えられている。
MSCフランチェスカ号の船籍国であるパナマは同日、外務省声明を発表し、「イタリア企業MSCが所有するMSCフランチェスカ号が22日(水)、イラン海域へ強制的に移送された」として、国際法違反だとイランを非難した。
エパミノンダス号の運航会社であるギリシャ企業テクノマール・シッピングは「当局と緊密に連絡を取っている」としたうえで、「乗組員の安全と健康を最優先に、すべての関係者と協力し、迅速な解決に向けて取り組んでいる」との立場を示している。
















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