
ドイツ・ベルリンの新国立美術館で、北朝鮮の金正恩総書記や米国のテスラCEO、イーロン・マスク氏、米国のメタCEO、マーク・ザッカーバーグ氏ら著名人の顔をしたロボット犬が登場し、来場者の注目を集めている。
29日、AP通信が報じた。これらのロボット犬は、米国のデジタルアーティスト、ビープル氏(本名マイク・ウィンケルマン)のインスタレーション作品で、同館で公開中だ。ビープル氏自身の姿を模したロボット犬のほか、金正恩総書記や米国の芸術家アンディ・ウォーホル、スペインの画家パブロ・ピカソをかたどった作品も並び、観客の視線を引きつけた。

作品中のロボット犬は会場内を歩き回り、内蔵カメラで周囲を撮影したあと、その画像を排せつするようなかたちでプリントとして吐き出すパフォーマンスを見せる。出力されたイメージは単なる写真ではなく、AIを使って各人物の視点を再解釈したものとなっている。たとえば、ピカソを模した犬はキュビスム風の画像を、ウォーホルを模した犬はポップアート風の画像を生み出す。
ビープル氏は、アルゴリズムと技術プラットフォームが私たちの認識に及ぼす影響を示すため、この作品を企画したと説明した。同氏は、かつては芸術家が世界を眺める方法が私たちの認識に影響を与えていたが、いまでは強力なアルゴリズムを動かす技術業界の経営者たちが、私たちが何を見て何を見ないかを決めていると語った。さらに、国際機関や議会を説得しなくても、アルゴリズムを変えるだけで影響力を行使できると指摘した。
「Regular Animals」と題したこの展示は、2025年のアート・バーゼル・マイアミ・ビーチで初公開され、その後ベルリンに会場を移して展示が続いている。
ビープル氏は、毎日1点のデジタル画像を制作して公開する「Everydays」プロジェクトで知られる。英国の競売大手クリスティーズによると、同氏はデイヴィッド・ホックニー氏、ジェフ・クーンズ氏に次ぐ存命作家として、3番目に高い落札記録を持つ。2021年にはデジタルコラージュ作品「Everydays: The First 5000 Days」が約6,900万ドル(約111億円)で落札された。













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