米原油輸出、4月は過去最高に…ホルムズ海峡封鎖で需要シフト

イラン戦争の影響で世界の原油輸送量の約2割を担うホルムズ海峡が封鎖される中、原油を積載するタンカーがメキシコ湾岸に集中し、米国の4月の原油輸出量が過去最高を記録した。
船舶データ会社Kplerの資料によると、4月の米国の原油輸出量は日量520万バレルと戦争前の2月の390万バレルに比べて30%以上増加したと米CNBCが3日(現地時間)に伝えた。
CNBCは世界各地からタンカーが原油積み込みのためメキシコ湾岸に集まり、コーパスクリスティ港がかつてないほどの活況を呈していると報じた。
テキサス南部のコーパスクリスティ港はイラン戦争前、サウジアラビアのラス・タヌラ、イラクのバスラに次ぐ世界第3位の石油輸出拠点だったが、ホルムズ海峡封鎖によりペルシャ湾の主要港が機能不全に陥ったことで、その重要性は一段と高まっている。
Kplerの関係者は「3月はコーパスクリスティ港にとって過去最も忙しい月となり、第1四半期も過去最高だった」と述べた。また、戦争勃発後の輸出量は日量約250万バレルに増加し、前年の同220万バレルを上回ったと付け加えた。
コーパスクリスティ港の3月の船舶往来は240隻超と、通常の月平均約200隻を大きく上回ったという。
Kplerのデータによると、4月の米原油輸出の約半分がコーパスクリスティから残りの大半がヒューストンから出荷されたという。
現在、1日50~60隻の超大型原油タンカー(VLCC)が米国の港に向かっており、これは前年の約2倍の水準となっている。VLCCは最大で約200万バレルの原油を輸送できる。
Kplerの商品調査責任者マット・スミス氏は「これらのタンカーの多くは、戦争前に中東から原油を調達していたアジア諸国から来ている」と指摘した。
さらに「アジア市場では入手可能な原油を確保する動きが強まっており、軽質スイート原油の購入が増えている」と述べた。
アジアの買い手による航路変更は永続的なものではなく、戦時下の一時的な対応に近いとCNBCは伝えている。
スミス氏は米国産の軽質スイート原油について、多くの精製設備が中質・重質原油向けに最適化されていることから、中東産のサワー原油の完全な代替には適さないと説明した。
また、米国の原油輸出は港湾処理能力の制約により、日量500万バレルをやや上回る水準で頭打ちになる可能性が高いとの見方も示した。
















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