
ドナルド・トランプ米大統領が自身の認知能力や体力の高さを強調する一方で、演説中に基本的な事実関係を誤る発言や憲法上認められていない長期在任を示唆する発言を行い、波紋が広がっている。
トランプ大統領は最近の演説で「歴代大統領の中で認知機能検査を受けた者はいないが、自分は3回受けてすべて満点だった」と述べ、判断力の高さをアピールした。
しかし、その直後の発言で誤りが明らかになった。中東情勢の長期化に言及する中で朝鮮戦争に触れ「7年かかった」と発言したが、実際には1950年から1953年までの約3年間だった。
認知能力を誇示した直後に基礎的な歴史認識の誤りが露呈した形だ。さらに任期に関する発言も論争を呼んでいる。トランプ大統領は「あと8~9年で任期を終えて退くとき、その恩恵を受けることになる」と語ったが、現行の米国憲法では大統領任期は2029年1月に終了する。
この発言どおりであれば、3選を超えて4選まで視野に入れているとも受け止められ、任期制限を定めた憲法との整合性を疑問視する声が出ている。
こうした言及は今回が初めてではない。トランプ大統領はこれまでにもSNSで2028年大統領選への出馬を示唆する画像を投稿しており、一部側近からは憲法改正による3選の可能性に言及する発言も出ている。
一方で同日、トランプ大統領は「大統領体力賞」の復活に向けた大統領令にも署名し、身体的な健康の重要性を強調した。
同制度は1950年代後半から米国の公立学校で実施されていたが、バラク・オバマ政権時代に競争中心の評価を見直し、健康増進を重視するプログラムへと転換されたことに伴い廃止されていた。
トランプ大統領は「素晴らしい伝統が消えた」として再導入の意向を示した。
ただし、自身の運動習慣について問われると「1日に最大1分ほどしか運動しない」と語り、会場の笑いを誘う場面もあった。会場では選挙集会で使用される楽曲「YMCA」に合わせて踊る姿も捉えられた。
















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