メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

中国の人民元攻勢を封じる狙いか…米財務省が中東・アジアに広げる“ドル防衛網”

望月博樹 アクセス  

中国との「基軸通貨戦争」に動き出した米財務省

引用:MBCニュース
引用:MBCニュース

米国の財政赤字拡大や対外金融制裁の強化を背景に、米ドルの基軸通貨としての地位に対する懸念が高まっている。これに伴い、世界的な金需要の増加や、中国の人民元を利用した石油取引の拡大が進んでいる。

こうした中、米政府はドルの優位性を維持するため、ここ数週間で中東やアジア各国との通貨スワップライン拡大を進めている。ドル供給を増やすことで、人民元決済への依存を抑える狙いがあると、ニューヨーク・タイムズが11日(現地時間)に報じた。

これは、米国が通貨スワップを通じてドル流動性を供給し、相手国が石油取引をドル建てで決済しやすくするための措置だ。

米コーネル大学のエスワール・プラサド教授は、「トランプ政権が湾岸地域の同盟国とのスワップラインを拡大する背景には、イラン戦争の影響から同盟国を守ると同時に、中国の影響力拡大を抑え込もうとする意図がある」と分析した。

スコット・ベサント米財務長官が、このスワップライン拡大を主導している。

ベサント財務長官は4月の上院公聴会で、イラン戦争の影響を受けるアラブ首長国連邦(UAE)との通貨スワップについて協議したことを明らかにした。また、ドル資金市場の安定維持や、米国資産の無秩序な売却を防ぐため、この構想を支持すると説明した。

米財務省は、外国通貨を直接買い入れる方式で、連邦準備制度理事会(Fed)とは別枠のスワップラインを設ける権限を持っている。

ベサント財務長官はSNSへの投稿で、スワップライン拡大について「ドル利用を強化し、米国の経済的防衛力を高める手段だ」と位置づけた。

米国は、UAEなどの産油国がドルではなく人民元建てで石油輸出を行う可能性を警戒してきた。イランではすでに一部の取引で人民元決済が行われている。

ベサント財務長官は、「恒久的なスワップライン拡大は、湾岸地域やアジアに新たなドル資金調達拠点を築く第一歩だ」と述べた。その上で、「ドル覇権は代替決済システムの拡大を抑制することで強化される」と強調した。

UAE当局者は先週、スワップラインに関心を持っているのは金融支援を必要としているからではなく、米国との貿易・投資関係を強化するためだと説明した。

一方、中国も近年、人民元建てスワップラインを拡大している。

米外交問題評議会(CFR)によると、中国は2009年以降、40カ国以上と二国間通貨スワップ協定を締結している。中国は、中国人民銀行を通じたスワップライン供給を通じて、発展途上国に人民元を貸し出し、人民元利用を拡大してきた。

Fedが運営するスワップ制度は、世界的な金融混乱時に市場圧力を緩和し、米国経済への悪影響を防ぐ目的で構築された制度だ。

Fedは現在、欧州中央銀行(ECB)、日本銀行(BOJ)、イングランド銀行(BOE)、カナダ銀行(BOC)、スイス国立銀行(SNB)など6つの中央銀行と常設スワップラインを運営している。

また、コロナ禍では、ブラジル、オーストラリア、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、韓国、ニュージーランド、シンガポールともスワップラインを運用していた。

こうした中、ベサント財務長官によるスワップライン拡大策に対しては、対中通貨競争を意識した誤った政策だとの懐疑的な見方も出ている。

マーク・ソベル元米財務省当局者は、財務省が為替安定基金を政治目的で利用すれば、市場安定手段としての信頼性が損なわれる可能性があると警告した。

さらに、中国のスワップラインは金利が高いため人民元国際化には限界があり、ドルが世界基軸通貨の地位から押し出される可能性は低いとも指摘されている。ドルは依然として世界の外貨準備高の過半を占めているためだ。イランでさえ、ドル取引拡大のため米国に制裁解除を求めている。

米外交問題評議会(CFR)のブラッド・セッツァー研究員は、「トランプ政権が実体のない脅威を誇張している」と指摘し、「ドル覇権が近く終わる状況にはないとして、スワップライン拡大に意味はない」と主張した。

セッツァー氏はまた、人民元建てで石油代金を受け取る産油国が割引価格を受け入れている点に言及し、「各国が中国との経済関係を拡大したとしても、それによって米国を脅かせるという考えは現実的ではない」と述べた。

望月博樹
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 米国が対EU追加関税推進、強制労働規制巡り対立激化
  • トランプ氏がイラン新指導者評価転換、海上封鎖解除に含み
  • 米下院が対イラン追加攻撃制限可決、終戦交渉は大詰め段階
  • トランプ氏がイラン報復に理解示唆、終戦交渉へ強い執着
  • 総裁も審議委員も「利上げ必要」…6月日銀、1%へのカウントダウン
  • 米国が欧州核配備拡大検討、NATO東側で関心高まる

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 米国が対EU追加関税推進、強制労働規制巡り対立激化
  • トランプ氏がイラン新指導者評価転換、海上封鎖解除に含み
  • 活動休止を経た元BIGBANGメンバー、横浜で約1万人規模の“無料ファンミーティング”開催
  • 恋人のプライベート映像の流出を防ぐために大麻事件を起こした? 23年ぶりに噂を完全否定「事実無根」

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 米国が対EU追加関税推進、強制労働規制巡り対立激化
  • トランプ氏がイラン新指導者評価転換、海上封鎖解除に含み
  • 活動休止を経た元BIGBANGメンバー、横浜で約1万人規模の“無料ファンミーティング”開催
  • 恋人のプライベート映像の流出を防ぐために大麻事件を起こした? 23年ぶりに噂を完全否定「事実無根」

おすすめニュース

  • 1
    陣痛に苦しむ妊娠中の母親に、愛犬が見せた思いがけない反応

    トレンド 

  • 2
    「最近、体力も筋力もガクッと落ちた」と思ったら…何歳から?“一気に老ける年齢”は本当にあった

    ライフスタイル 

  • 3
    「これを本当に飲んだのか…」1口5ドルでも即完売、米巨大アニメイベントで売られた“素足入りドリンク”に衛生問題が噴出

    トレンド 

  • 4
    「こんなタコは見たことがない」ガラパゴス深海1800mで発見…ゴルフボールサイズの“青い新種ミニタコ”

    トレンド 

  • 5
    「先に行くよ」の一言で彼女を山に置き去り…命の危険まで招く“登山破局男”の心理とは

    トレンド 

話題

  • 1
    「頭頂部を高くすれば小顔で若く見える?」…頭皮を切開し穴まで開ける“頭の美容整形”に危険性の指摘も

    ヒント 

  • 2
    GMのAI革命「夜通し計算が1分に」…自動車開発の第3段階で業界の常識を覆す

    モビリティー 

  • 3
    宿泊客の「ドライヤー放置」に衝撃、ホテル火災寸前でSNS話題に

    トレンド 

  • 4
    「月1万個の廃棄品を削減」日本自動車業界が不良品基準を大幅緩和、その背景とは

    モビリティー 

  • 5
    なぜ公衆トイレの便座はU字型なのか?

    トレンド