プーチン大統領、ベラルーシと合同核演習開始…モスクワ大規模攻撃受け緊張高まる

ロシアが同盟国ベラルーシとの合同核演習を開始した。ウクライナがドローン約600機を投入し、ロシアの首都モスクワに大規模攻撃を行った翌日の動きとなる。
ベラルーシ国防省は18日(現地時間)、ロシア軍と核兵器運用を想定した合同演習を開始したと発表した。今回の演習は核弾頭の輸送や運用能力向上を目的としており、両国のミサイル部隊や航空部隊が参加する。
ベラルーシ国防省は、「特殊弾頭(核弾頭)を含む現代兵器の運用準備態勢向上や、核兵器運用能力の点検などを目的とした訓練だ」と説明した。「ベラルーシ全域で実戦任務遂行能力や長距離移動能力、秘匿性などを検証する」と明らかにした。
ベラルーシ側は「予定されていた訓練であり、第三国を標的としたものではない」と強調したが、ロシアが北大西洋条約機構(NATO)国境付近でベラルーシを「核の前線基地」として利用しているとの批判も出ている。
ベラルーシは西部でポーランド、リトアニア、ラトビアなどNATO加盟国と約1,250kmの国境を接し、ロシアと交戦中のウクライナとも国境を共有している。
ロシアは2023年、ウクライナ戦争で西側諸国との対立激化を受け、ベラルーシに戦術核兵器を配備した。さらに2024年には、ウラジーミル・プーチン露大統領がベラルーシに数十発規模の核兵器が配備されていると明らかにしている。
またロシアは昨年12月、核弾頭搭載可能な極超音速中距離弾道ミサイル・オレシュニクをベラルーシ東部の空軍基地に配備した。オレシュニクは核・通常弾頭の双方を搭載可能で射程は約5,000kmとされる。
モスクワ攻撃に反発するロシア
ウクライナ側は今回のロシア・ベラルーシ合同核演習について、ウクライナやNATO加盟国を牽制する狙いがあると批判している。
一部では今回の演習が、ウクライナによるモスクワへの過去最大規模のドローン攻撃に対するロシア側の報復的な意味合いを持つとの見方も出ている。
AP通信などによると、ウクライナは16日から17日にかけてロシア本土に大規模ドローン攻撃を実施し、4人が死亡したという。

ロシア側はウクライナのドローンをほとんど迎撃したと主張しているが、防空網を突破した機体も少なくなかったとされる。複数のドローンや迎撃による破片が住宅やインフラ施設に落下し、モスクワ周辺では混乱が広がった。
ロシア本土、特に首都モスクワを狙った今回の攻撃はウクライナ侵攻開始以降で最大規模のドローン攻撃の一つとされる。先週、ロシアが短期間の停戦終了直後にウクライナの首都キーウを大規模空爆したことへの報復との見方もある。
ロシアとベラルーシの今回の核演習に先立ち、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ロシアがベラルーシ領内からNATO加盟国への攻撃計画を検討している」と主張していた。
ロシア側は当時「根拠のない主張だ」と反発し、逆に緊張を高めているのはウクライナ側だと批判していた。しかし、オレシュニクのベラルーシ全面配備を受け、西側諸国から警戒感が強まっている。
習近平国家主席と会談へ、プーチン大統領が訪中
ロシアとウクライナが互いの首都周辺への攻撃を強める中、プーチン大統領は19日から中国を国賓訪問する。

ロシア大統領府(クレムリン)は「プーチン大統領と習近平国家主席が多極化する世界秩序や新たな国際関係構築に関する共同声明に署名する予定だ」と発表した。
ロシアは現在、ドンバス地域の制圧に向け攻勢を強めている。一方のウクライナも長距離ドローンによるロシア本土への攻撃を継続している。
ドナルド・トランプ米政権が仲介していた和平協議は、イラン情勢など中東情勢の悪化を受けて中断状態となっており、双方は再び軍事衝突を激化させている。
















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