戦況に異変、ロシア劣勢か…CNNが指摘した「プーチン氏の誤算」

ロシアがウクライナとの戦争で膨大な兵力損失を出しながらも成果を上げられず、戦略的に劣勢に立たされているとの分析が出ている。
20日(現地時間)、CNNは、ロシアが前線で目立った成果を上げられない中、人的損失と経済的負担が重なり、プーチン大統領が当初掲げた侵攻目標の達成にも失敗したまま、ますます強い圧力にさらされていると分析した。
この報道は、英国フィナンシャル・タイムズ(FT)が、中国の習近平国家主席が会談で米国のドナルド・トランプ大統領に対し、「プーチン大統領はいつかウクライナ侵攻を後悔するかもしれない」と語ったと報じた直後に出たものだ。
トランプ大統領はFT報道について、「そのような発言は全くしていない」と否定し、事実ではないと主張した。中国外務省の郭嘉昆報道官も、「事実と一致せず、完全な捏造だ」と即座に反論した。
ただ、CNNはFT報道の真偽とは別に、実際の戦況がロシアに不利な方向へ進んでいる点に注目した。
CNNによると、ロシアは今年、兵力優位を背景にウクライナ東部戦線の突破と占領地拡大を狙ったものの、依然として目立った成果を上げられていないとのことだ。
西側情報当局は、ロシア軍の死傷者数が現在、月3万~4万人規模に達していると推定しており、侵攻開始以降の累計死傷者はすでに100万人を超え、兵力補充のペースも損失に追いついていないとの分析を示している。
一方、ウクライナはドローン戦力を活用し、ロシア本土や軍需施設にまで攻撃範囲を拡大することで、戦争の様相を変えつつあるとの見方が出ている。
特にウクライナ軍のドローンは、ロシアの軍事基地や弾薬庫、エネルギー施設など、本土の奥深くにまで打撃を加えている。前線では、ロシア軍がドローン攻撃にさらされる10~15キロ区間が事実上の「キルゾーン」と化し、ロシア軍が通過できない状況が続いているという。
CNNは、プーチン大統領が「戦勝記念日」行事期間中に一時停戦を先に提案した背景についても、首都上空にウクライナ軍のドローンが飛来し、行事を妨害する可能性への懸念があったためだと伝えた。
こうした圧力はロシア国内でも表面化している。最近では、ロシア議会議員が急増する国防費支出や経済のゆがみに言及し、長期戦の継続は困難になりかねないと公然と警告した。
プーチン大統領が侵攻当初に掲げた目標は、ウクライナ全土の掌握やNATO(北大西洋条約機構)の弱体化、さらにロシアによるユーラシア覇権の回復だった。
しかし、ウクライナの首都キーウ制圧は事実上不可能となり、NATOもフィンランドとスウェーデンの加盟によってむしろ拡大しており、ロシアの戦略的目標達成は事実上頓挫したとの見方が出ている。ドンバス地域の一部を占領した以外では、戦況で押されているとの分析だ。
CNNは、習国家主席がロシアのウクライナ侵攻を通じて台湾侵攻シナリオを検討している可能性があると分析した。徹底抗戦する相手を打ち破ることがいかに難しいかを、ウクライナ戦争が示しているためだ。
さらに、トランプ大統領についても、ウクライナの劣勢を前提にした従来のアプローチではなく、ロシアの脆弱性を圧力カードとして活用し、交渉妥結を引き出すべきだと評した。













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