
ロシアがウクライナの首都キーウを含む主要都市に開戦以来最大規模のドローン(無人機)とミサイル攻撃を敢行し、被害が相次いだ。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は24日(現地時間)、SNSに「ロシアが夜間に弾道ミサイル36発を含むミサイル90発とドローン600機を発射した」と明らかにした。ウクライナ軍はこのうちミサイル55発とドローン549機を撃墜したが、防空網を通過した一部の武器が住宅地域を襲い、死傷者が相次いだという。
特に今回の攻撃で大きな非難を受けた武器は、ロシアの極超音速ミサイルである「オレシュニク」だ。オレシュニクはロシア語でハシバミの木を意味する。ハシバミの木は枝先に複数の実がなるのが特徴で、このミサイルも弾頭が分離され複数の目標に飛んでいく「複数個別誘導再突入(MIRV)」として評価されている。

ディフェンス・エクスプレスなどウクライナの現地メディアを通じて公開された映像では、真夜中に住宅団地と思われる建物の横をミサイルが速やかに落下する。オレシュニク・ミサイルの特性のように弾頭が複数の小型弾頭に分離される様子が鮮明に捉えられた。
同メディアは「今回の攻撃で最も注目すべき点は、ロシアのアストラハン地域のカプースチン・ヤール試験場から中距離弾道ミサイルが発射された事実だ」とし、「ウクライナ当局はミサイルの種類を公式に明らかにしていないが、発射場所から推測するとオレシュニク・ミサイルが使用された可能性が高い」と伝えた。
ロシアは実際に今回の攻撃でオレシュニク・ミサイルを使用したことを認めた。ロシアは今回の空襲でオレシュニクを含め、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が自慢してきた様々な種類のミサイルを一度に放った。ディフェンス・エクスプレスの報道によると、今回の攻撃には弾道ミサイル「イスカンデルM」、空中発射巡航ミサイル「Kh-101」、巡航ミサイル「カリブル」及び極超音速巡航ミサイル「3M22・ツィルコン」まで含まれたという。さらに、速度と機動性を基に防空システムに挑戦するよう特別に設計された極超音速空対地ミサイル「Kh-47M2・キンジャール」も配備されたとされる。
ロシアはミサイルの他にも様々な種類のドローン600機を発進させた。ここには徘徊型兵器の「シャヘド136」とウクライナ防空網を攪乱するための欺瞞用ドローン、攻撃用ドローンなどが総動員された。これは迎撃ミサイルなどの戦力を枯渇させ、防御網に空白を作るための飽和戦術と分析される。
これにウクライナ軍はミサイル55発とドローン549機を含む計604機の空中目標を撃墜または制圧したとされる。防御作戦には防空部隊だけでなく航空戦力、電子戦システム、機動火力チーム、ドローン迎撃チームが全て参加した。ウクライナ軍はイスカンデルM・ミサイルまたは弾道ミサイル「S-400」11発と巡航ミサイル44発を迎撃することに成功した。またロシア軍が発射したミサイル19発が目標に到達しなかった可能性があると明らかにしたが、まだ最終的な墜落地点に関する調査は進行中だ。
ただし防空網を回避したロシアのミサイルとドローンがウクライナ各地に衝突し、迎撃されたドローンの残骸が落下することで被害が相次いだ。ウクライナ当局は「ミサイル16発とドローン51機が計54か所に命中した。迎撃されたドローンの残骸も最低23か所に落下した」とし、「今回の空襲で最低4人が死亡し80人が負傷した」と明らかにした。
ゼレンスキー大統領はオレシュニク・ミサイルなどロシアの空襲によってマンションや学校、博物館、そして首都キーウの被害が甚大だとし、「チョルノービリ博物館はたった1か月前の40周年記念日に建設された。ロシアがこの博物館を狙って攻撃した」とし、「完全に狂った連中だ」と激しく非難した。
オレシュニク・ミサイルを動員したロシアの大規模攻撃を巡って、一部ではウクライナの物理的な被害よりも政治的メッセージを投げかけるためのものであるとの分析が出ている。ニューヨーク・タイムズ(NYT)はこの日「核弾頭搭載が可能なオレシュニク・ミサイルは事実上、軍事的目的より政治的道具として使用されている」と伝えた。単に莫大な被害を引き起こそうとする目的よりも、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)加盟国に核弾頭搭載が可能な極超音速ミサイル保有の事実を誇示しようとする側面が大きいと見られている。
一方、今年に入ってからロシアは兵力の優位を前面に出してウクライナ東部戦線の突破と占領地の拡大を狙ったが、まだ明確な成果を上げていない。反対にウクライナはドローン戦力を活用してロシア本土と軍需施設まで攻撃範囲を広げ、戦争の様相を変えているとの評価が出ている。













コメント0