
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、ロシアのミサイル攻撃の強化に言及し、米国に防空支援の拡大を正式に要請した。ゼレンスキー大統領は25日(現地時間)、米国のメモリアルデー(戦没将兵の追悼の日)に合わせて、米国のドナルド・トランプ大統領と議会に特別な書簡を送り、パトリオット防空システム用の追加のミサイルの提供を要請した。
ゼレンスキー大統領は「弾道ミサイルの防御において、我々はほぼ全面的に米国に依存している」とし、「パトリオットのシステムは、ロシアの弾道ミサイルに対する最も効果的な防御の体系だ」と評価した。そのうえで「ロシアのテロに対抗するために不可欠な防御の手段である、パトリオットのPAC3ミサイルと、追加のシステムの確保を助けてほしい」と要請した。ゼレンスキー大統領は、パトリオットのシステムの支援を要請した背景として、最近強まっているロシアの攻撃を挙げた。実際に、23日夜、ロシアはウクライナの首都キーウなどを、開戦以来、最大規模で攻撃した。

ゼレンスキー大統領によると、ロシアはこの日、巡航ミサイル54発、弾道ミサイル30発、極超音速ミサイル「ツィルコン」3発、弾道ミサイル「キンジャル」2発、最新の極超音速の中距離ミサイル「オレシニク」2発を発射したという。オレシニクはロシアの新型の極超音速の中距離弾道ミサイル(IRBM)で、射程は最大5,000キロに達する。ロシア語で「ハシバミの木」を意味する名前の通り、一つのミサイルの機体に搭載された複数の弾頭が、それぞれ個別の目標に向かって大気圏に再突入する方式のミサイルだ。

また、ゼレンスキー大統領は、北大西洋条約機構(NATO)によるウクライナへの武器支援のプログラムである「ウクライナ優先要求リスト(PURL)」を通じた支援の速度が、直面している脅威に追いついていないと主張した。
現在、NATOはPURLを通じて米国製の防衛装備を共同で購入し、ウクライナに提供している。これについてゼレンスキー大統領は「生存をかけて戦う国に、ミサイルが装填されていないパトリオットの部隊があるのを目にすることほど、苦痛なことはない」とし、米国の監督のもとで、欧州のパートナーとの共同生産を拡大することを提案した。

ゼレンスキー大統領は27日夜の演説でも、米国に送った書簡に改めて言及し、ウクライナの声に耳を傾けてほしいと訴えた。ゼレンスキー大統領は「現在、世界の関心がイランの戦争に集中していることはよく分かっている」とし、「欧州でも戦争を止めなければならない。弾道ミサイルの防御の体系を強化すればするほど、外交的な解決も、より早く実現できるはずだ」と述べた。
一方、ウクライナはこれまで米国やドイツ、オランダからパトリオットのシステムやミサイルの提供を受けてきたが、イランの戦争の影響で供給が制限されている状況だ。実際に、世界中で防空兵器の在庫が不足するなか、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、カタールなど湾岸の主要国は、米国だけでなく、英国や韓国にも支援を求めている。













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