「トランプ」の名は認めず…米裁判所、ケネディ・センター改名に待った

米ワシントンD.C.の代表的な文化芸術施設「ケネディ・センター」の名称からドナルド・トランプ米大統領の名を削除すべきだとする米裁判所の判断が示されたと、ニューヨーク・タイムズ(NYT)が29日(現地時間)に報じた。
同日、ワシントンD.C.連邦地裁のクリストファー・クーパー判事は、議会の承認を得ずにケネディ・センターの名称を変更したことは違法との判断を示した。クーパー判事は「ケネディ・センターに名称を付与し、変更する権限を持つのは議会のみだ」と述べ、トランプ政権に対し、2週間以内に建物外壁や公式資料からトランプ大統領の名を削除するよう命じた。
これにより、7月から2年間にわたり施設を閉鎖して実施する予定だった全面改修計画も一時的に停止されることになった。クーパー判事は、ケネディ・センター理事会が施設閉鎖による各種文化公演への影響や法的責任について十分な検討を行わなかったと指摘した。
これに対し、トランプ大統領は強く反発した。自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、クーパー判事がバラク・オバマ元大統領によって任命された判事であると指摘した上で、「クーパー判事と急進左派はセンターを誰もが誇りに思える場所へ変えるのではなく、その衰退を望んでいる」と主張した。ケネディ・センターのローマ・ダラビ対外連携担当副社長は、控訴する意向を示した。
トランプ大統領が理事長を務めるケネディ・センター理事会は昨年末、公演施設の名称を「トランプ・ケネディ・センター」に変更する案を全会一致で可決した。これに対し、権限逸脱や「自己礼賛」だとする批判が相次ぎ、予定されていた公演の中止も相次いだ。その後、民主党所属の下院議員で、ケネディ・センター理事会の当然職理事であるジョイス・ビーティ下院議員は、議会承認を経ない名称変更は違法だとして、ワシントンD.C.連邦地裁に提訴した。
ケネディ・センターの名称変更は、トランプ大統領が進歩派勢力に対して進める「カルチャー・ウォー(文化戦争)」の一例とみられている。対立が深まる中、トランプ政権主導の行事への参加を見送る文化界によるボイコットの動きも広がっている
31日には、ブルームバーグ通信が、米国建国250周年を記念して開催される「UFC Freedom 250」コンサートについて、トランプ政権主導の行事であることが明らかになったことを受け、一部出演予定者が出演を辞退したと報じた。参加を見送ったのは、グラミー賞受賞歴を持つラッパーのYoung MCや、ロックバンド「Poison」のボーカルであるブレット・マイケルズらで、政治色が強いことを理由に出演を辞退したという。これに対し、トランプ大統領は「トゥルース・ソーシャル」で、不参加を表明した歌手らを「三流アーティスト」と非難し、自らコンサートで演説する考えを明らかにした。
















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