
米首都ワシントンにある国立文化施設、「ケネディ・センター」の法務部門が4日(現地時間)、公式文書などにおける施設名称からドナルド・トランプ米大統領の名前を「即時」削除するよう職員に指示する内部メモを出したと、米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。
この指示は、理事会による施設名へのトランプ氏の名前追加について、連邦地裁が違法と判断してから数日後に出された。
メモでは、SNSアカウントやメールの署名、留守番電話の応答メッセージなど、更新が必要な項目に関する詳細な指示が示された。また、対象となる名称を含む施設内外の案内表示については、12日までに変更を完了するよう求めた。
先月30日の判決後、ケネディ・センターの運営側は控訴する方針を明らかにした。一方、トランプ氏は、自身が議長を務める同センターの建物改修計画も一時的に差し止めた今回の判決に強く反発し、センターへの関与を全面的に取りやめる可能性を示唆した。
これに対し、法務部門が出したメモは、より慎重な姿勢を示す内容となった。
メモでは、「裁判所の命令を遵守するため、メールの署名やレターヘッド、その他の文書に使用する名称を『ジョン・F・ケネディ舞台芸術センター』または『ケネディ・センター』に直ちに変更しなければならない」と指示した。
トランプ氏の支持者らで構成されるセンター理事会は昨年12月、施設名にトランプ氏の名前を加えることを決議した。決議から1日も経たないうちに、建物外壁に掲げられた施設名は「ドナルド・J・トランプ&ジョン・F・ケネディ・メモリアル・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ」に変更された。
また、公式ウェブサイトのロゴも変更され、職員らはメール署名の修正を求められた。さらに、館内各所の案内表示では、既存の名称を黒いテープで覆い隠す対応も取られた。
トランプ氏の名前が施設内の至る所に掲げられる中、名称変更の差し止めを求める訴訟が連邦地裁で争われていた。ケネディ・センター理事会の理事を務めるジョイス・ビーティ氏は訴訟で、議会が定めた施設名を理事会が一方的に変更する権限はないと主張した。
ワシントンD.C.連邦地裁のクリストファー・クーパー判事は先週、ケネディ・センターに対し、2週間以内に建物や公式文書からトランプ氏の名前を削除するよう命じた。4日に職員へ送付されたメモでは、この判決を受け、公式ウェブサイトや職員証、駐車場の案内表示などに使用されている名称を変更するよう求めた。
一方、トランプ氏は判決後、自身のSNSへの投稿でクーパー判事を強く批判し、ワシントンの文化政策の中核と位置付けてきた同センターとの関係を断つ可能性を示唆した。
トランプ氏は先週の投稿で、「私が誰よりもうまくできること、つまりこの機関を施設面、財政面、芸術面で再生させることができないのであれば、見込みのない取り組みを続けるつもりはない」と述べた。













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