
米国のドナルド・トランプ大統領が、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に、再び激しい怒りと忠告を投げかけた。
トランプ大統領は8日(現地時間)、米ニュースサイト、アクシオスとの電話インタビューで「中東諸国とイランの要請で、ネタニヤフ首相にイランへの攻撃の中止を求めた」とし「これらの国々は、我々が交渉中の(和平の)合意を望んでいる」と明らかにした。さらに「イランから、イスラエルが攻撃を止めれば、自分たちも攻撃を中止するというメッセージを受け取った」と付け加えた。
注目すべき点は、トランプ大統領がネタニヤフ首相に直接伝えた警告のメッセージだ。トランプ大統領は「ネタニヤフ首相に電話をかけて『ビビ(ネタニヤフ首相の愛称)、気をつけた方がいい。そうしないと、イランと一人で戦うことになるかもしれないぞ』と言った」と強調した。
トランプ大統領とネタニヤフ首相の不和説が出たのは最近のことではないが、トランプ大統領が直接ネタニヤフ首相に伝えた警告のメッセージを公開したのは異例だ。
「蜜月関係」に亀裂…対イラン攻撃が招いた対立
トランプ大統領とネタニヤフ首相の間を引き裂いた主な原因は、イランへの攻撃だ。
イスラエルの情報筋を引用したアクシオスの報道によると、トランプ大統領はネタニヤフ首相との電話会談で「数日以内に交渉が成立すれば、追加の攻撃は不要になり、交渉が失敗すれば、米国が直接イランへの攻撃を主導する可能性がある」とし、報復攻撃を控えるよう求めたという。

しかし、ネタニヤフ首相は「イランへの攻撃に対応しないことは、イスラエルや米国、そしてトランプ大統領が進める交渉にとっても良くない」とし「対応しなければ、イランが優位に立ち、米国やイスラエルを軍事的に抑制できるというシグナルを送ることになる」と反論した。
これに先立ち、両首脳の電話会談の前、イスラエルはレバノン国内の数十の機微な目標を攻撃する、4月以降で最大規模の空爆を準備していたが、トランプ大統領との電話会談の直後に攻撃を中止した。
トランプ大統領「近く合意を締結」と繰り返し主張
トランプ大統領は依然として、イランとの終戦交渉が近く妥結するという「希望的な観測」を続けている。
しかし、イスラエルと、レバノンの親イラン武装勢力ヒズボラが、停戦を無視して攻撃をやり取りしており、この問題が終戦交渉の最大の障害として浮上している。
こうした状況のなか、トランプ大統領は7日、イランとの交渉が非常に近づいているとし「8日か9日、または10日のうちに合意に達する可能性がある」と述べた。

この発言をめぐって一部では、11日の北中米ワールドカップ(W杯)の開幕の前に、60日間の停戦の延長や非核化交渉の開始を柱とする了解覚書(MOU)で合意したいという強い意志を示したものだとの解釈が出ている。
W杯の成功裏の開催は、11月の中間選挙を控えたトランプ大統領の実績となる可能性があるが、戦争のさなかに行われるW杯は、世界の不安を抱えたまま行われる、手放しでは喜べない祭典になりかねないためだ。
戦々恐々とするトランプ大統領とは対照的に、イランは依然として米国に対する不信感をあらわにしている。
イランの終戦交渉の代表団を率いるモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長は8日「戦争か交渉かの選択の問題ではない」とし「我々は、戦うべき時には戦い、交渉すべき時には交渉しなければならない」と述べた。続けて「我々の目標は、戦争の終結と安定した安全保障の確保だ」とし「相手(米国)に対しては、何の信頼も持っていない」と強調した。













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