「最強の攻撃ヘリ」ではなかったのか…米アパッチ初の損失、トランプ氏はなぜ沈黙したのか

米軍を代表する攻撃ヘリコプター「AH-64アパッチ」1機が、イラン近海のホルムズ海峡で墜落した。乗員2人は救助されたものの、撃墜されたかどうかは現在も確認されていない。
ホワイトハウスと米中央軍(CENTCOM)は直ちに説明を行わず、ドナルド・トランプ米政権も報道時点まで事故を公式発表していない。
米ニューヨーク・タイムズ(NYT)は8日(現地時間)、今回の事故について説明を受けた関係者2人の話として報じた。
ホルムズ海峡はペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ世界有数の原油輸送ルートだ。
米国とイランは同海域で長年軍事的に対峙しており、さらに最近のイスラエルとイランの衝突以降、不安定な停戦状態が続いていることから、今回の事故が与える影響は小さくない。
事故原因や情報公開が遅れた背景にも関心が集まっている。特に撃墜の可能性が確認された場合、トランプ政権の中東情勢安定化構想にも大きな負担となる可能性がある。

引用:ニューヨーク・タイムズ
乗員救助もホワイトハウスは沈黙
関係者らは機体の不具合やその他の要因についても排除していない。 今回の事故は、米国がホルムズ海峡で軍事的圧力を強めている状況下で発生した。 米軍はこれまで、アパッチ攻撃ヘリのほか、MQ-9リーパー無人機、F/A-18戦闘攻撃機、F-35戦闘機などを同海峡周辺の作戦に投入してきた。 米中央軍は、イランが事実上商船の航行を妨害しているとみており、商船護衛や監視・抑止活動を強化してきた。 アパッチはヘルファイア・ミサイルを搭載する米陸軍の主力攻撃ヘリだ。 精密攻撃や近接航空支援、武装偵察任務に投入され、世界最高水準の攻撃ヘリとして評価されている。
米軍はこの機体を戦略的重要海峡周辺に配備し、イランの高速小型艇による攻撃抑止やドローン脅威への対応に活用してきた。 NYTは、今回の事故が戦争勃発以降で初めて確認された米軍アパッチの損失だと伝えた。 イランはこれまでにMQ-9リーパー無人機約30機を撃墜したとされており、米軍機の一部も敵対攻撃や誤射などによって失われている。

引用:ニューヨーク・タイムズ
ホルムズ封鎖に対抗する米国、圧力作戦を拡大
ホルムズ海峡を巡る緊張は、今年2月末の戦争開始以降、継続的に高まっている。米国はイランによる封鎖に対抗し、4月13日に独自の封鎖措置を発動し、商船がイランの港へ出入りすることを阻止した。その後、米軍艦艇は134隻の船舶を引き返させたと伝えられている。
米海軍は警告を無視した7隻の船舶を無力化したほか、米中央軍は同日、オマーン湾の国際水域でイランへ向かっていたパラオ船籍のタンカーを阻止したと発表した。
米軍はこれ以前にも商船航行を支援するため、「プロジェクト・フリーダム」と呼ばれる短期作戦を展開していた。当時、米中央軍はブラッド・クーパー司令官がホルムズ海峡上空を飛行する様子を公開し、作戦遂行への強い意志を示していた。
今回のアパッチ墜落は死者が出なかったという点では限定的な事故とみることもできる。しかし、原因がイランによる攻撃と確認された場合、米国とイランの軍事的緊張は再び急速に高まる可能性がある。仮に機体不具合が原因だったとしても、米軍がホルムズ海峡でどれほど大きな作戦負担を抱えているかを示す事例となるだろう。
現在、米軍は乗員救助後、事故原因の調査を進めている。撃墜の有無が確認されていない中、トランプ政権の公式説明とホルムズ海峡を巡る軍事的緊張の行方に注目が集まっている。













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