トランプ-ネタニヤフ、イラン・レバノン前線で亀裂…関係に異常気流

ドナルド・トランプ米大統領とベンヤミン・ネタニヤフ イスラエル首相がイランとレバノンを巡る軍事対応を巡って公然と衝突し、両国関係に微妙な緊張気流が感知されている。
6月8日(現地時間)AP通信、ワシントン・ポストなど主要外信は、イスラエルのレバノンベイルート空襲とそれに対するイランの報復攻撃、続くイスラエルの対イラン空襲過程で両指導者の戦略的意見の相違が表面化したと報じた。
トランプ大統領はこれまでイスラエルにレバノンの首都ベイルートを攻撃しないよう公然と要求してきた。しかしイスラエルはこれを強行し、これにイランは4月の休戦以来初めてイスラエルに向けて弾道ミサイルを発射し、対応した。その後イスラエルはイランを空襲し、反撃に出た。
表面的には共同戦線を維持しているが、戦争を見つめる両国首脳の目標は次第に食い違っているという分析が出ている。
トランプ大統領は11月の中間選挙を前に中東紛争を早期に終結させ、ホルムズ海峡を正常化して国際エネルギー市場を安定させることに関心を持っている。
一方ネタニヤフ首相はヒズボラとイラン勢力を軍事的に弱体化させ、戦争で確実な成果を上げたことを証明しなければならない政治的圧力を受けている。
両国は2月28日イランに対する軍事行動に出る際には同じ目標を共有しているように見えた。
ネタニヤフ首相は当時イランの軍事力と核・弾道ミサイルプログラムの除去を目標として提示し、トランプ大統領もイラン政権を強く圧迫する発言を行った。
しかしその後戦争が長期化するにつれ、両者の優先順位は変わった。
トランプ大統領は迅速な軍事的成果と外交的出口戦略を求めていたのに対し、ネタニヤフ首相は長期戦になってもイランと親イラン勢力を完全に制圧しなければならないという立場を維持してきたと評価されている。
特にレバノン前線を巡る視角の違いが際立っている。
イランはレバノンを含む包括的休戦を要求しており、トランプ大統領も交渉の進展のためにこれを受け入れる姿勢を見せてきた。一方イスラエルはヒズボラの脅威が除去されるまでレバノン南部で軍事作戦を続けなければならないという立場だ。
両国間の対立は最近トランプ大統領の発言を通じて公然と明らかになった。
トランプ大統領はネタニヤフ首相とレバノン問題を巡って緊迫した電話をしたことを認め、イスラエルの軍事行動がイランとの交渉を危うくしているという不満を表明した。
ベイルート空襲後もトランプ大統領はイスラエルに自制を促した。彼はイランのミサイル攻撃直後に行ったインタビューで「すべての決定は俺が下すものであって、ネタニヤフが下すものではない」と語った。
しかし数時間後、イスラエルはイランに対する空襲を実行した。
これにトランプが再びネタニヤフに電話をかけ、攻撃中止を求めた。トランプはAxiosに「俺は『ビビ(ネタニヤフの愛称)、注意しないとすぐに一人になるぞ』と言った」と明かした。
イスラエルの消息筋によると、通話中に意見の対立があったが、ネタニヤフがイランが攻撃しないなら退くと同意した。その後ネタニヤフが軍に攻撃を中止するよう指示した。
ただし今回の対立が両国の同盟自体を揺るがすほどではないとの評価が優勢だ。
米国とイスラエル間の交渉に詳しい関係者は、トランプ大統領の自制要求が金融市場の安定と外交交渉維持の観点から出たものだと説明した。同時に両者ともイランの攻撃に対応しない場合、ネタニヤフ首相が政治的に大きな打撃を受ける可能性があることを理解していると伝えられている。
ネタニヤフ首相も対立説を否定した。彼は空襲後、記者たちに「イスラエルは自衛権を完全に行使する権利があり、必要な範囲内でこれを行使している」と述べ、「トランプ大統領との良好な対話に感謝と尊敬の意を表する」と明かした。
専門家たちは今回の事態が両国関係の構造的亀裂を意味するものではないと見ている。
マイケル・シン ワシントン近東政策研究所常務理事は「米国とイスラエル関係で緊張は新しいことではない」とし、「ただ、今回はその緊張が極めて公然とした形で表面化している点が異なる」との見方を示した。
エイタン・ギルボア イスラエル バル=イラン大学・ライヒマン大学教授も「今回の対立が同盟関係を深刻に脅かすレベルではない」としつつも「イラン、レバノン、ガザ地区問題を巡る両者の根本的な見解の違いは依然として残っている」と指摘した。
















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