
北朝鮮は、韓国が原子力潜水艦の保有を進めていることについて、朝鮮半島情勢を悪化させる要因だと指摘した。一方で、自国の原子力潜水艦や1万トン級の戦略誘導ミサイル巡洋艦の建造については、むしろ加速させる方針を示した。
朝鮮中央通信は北朝鮮の金正恩総書記が20日から22日まで開催された朝鮮労働党中央委員会第9期第2回総会拡大会議で核戦力と海軍力の強化を指示したと、23日に報じた。北朝鮮は今回の会議で韓国と米国が核協議グループ(NCG)を稼働させ、韓国の原子力潜水艦保有を推進することで、朝鮮半島の情勢を悪化させていると主張した。続けて韓国を「最も敵対的な国家」と位置付ける従来の対韓方針も改めて確認した。
金総書記は「強力な国防資産をさらに増やす事業」を世界を圧倒するレベルで推進するよう命じた。総会は核戦力を引き続き拡大し、核保有国の地位を徹底的に行使する方針も示した。
北朝鮮は韓国の原子力潜水艦保有を非難する前から自国の原子力潜水艦を開発してきた。金総書記は昨年12月、建造中の8,700トン級原子力推進の戦略誘導弾潜水艦を公開した。北朝鮮はこの潜水艦を核武装を含む戦略兵器を搭載できる水中戦力として開発している。
当時、金総書記は韓国の原子力潜水艦保有を自国の安全に対する脅威と規定した。韓国の軍事力増強を非難しながら北朝鮮の原子力潜水艦の開発を正当化する論理を展開した形だ。北朝鮮が公開した写真には船体の大部分が姿を現した潜水艦が写っている。ただし、原子炉と推進システムの完成度、実際の進水および戦力化の時期は確認されていない。
北朝鮮は水中戦力だけでなく、大型水上艦の確保にも乗り出した。今回の総会は朝鮮労働党中央軍事委員会が4月に決定した1万トン級戦略誘導弾巡洋艦の建造事業を滞りなく推進するよう命じた。北朝鮮は今月初めにも1万トン級艦艇の建造計画を公開した。
現在北朝鮮は、5,000トン級崔賢級駆逐艦を相次いで建造し、海軍のミサイル運用能力を高めている。1万トン級艦艇まで確保すれば、搭載できるミサイルや探知・指揮装置の規模も大幅に増加する可能性がある。金総書記は海軍艦隊が使用する新しい基地を建設するよう指示した。具体的な位置と規模は公開されていない。
北朝鮮が8,700トン級原子力潜水艦と1万トン級水上艦、新しい海軍基地を同時に推進し、海上核戦力の構築に本格的に乗り出したとの観測が出ている。ただし、大型艦艇と原子力潜水艦を安定的に運用するには原子炉の安全性や整備施設、乗組員の訓練など、乗り越えなければならない技術的な課題が少なくない。














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