
米国のドナルド・トランプ大統領の、対イランの強硬な発言や、公開での圧力の戦略は、国内の政治的には支持層の結集の効果を狙ったものだが、実際の交渉の局面では、むしろイラン側に有利な環境を作り出す可能性があるとの分析が出た。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、カタールにあるジョージタウン大学のポール・マスグレイブ准教授は最近のインタビューで、トランプ大統領の対イランのメッセージが、外交の交渉相手よりも、米国内の政治の聴衆を優先的に意識した性格が強いと診断したという。
マスグレイブ准教授は「ここで最も重要な聴衆は、トランプ大統領の支持層であり、特に、イランに反対し、イスラエルを支持する有権者たちだ」とし「トランプ大統領の発言は、交渉用というより、政治的なメッセージの性格が強い」と述べた。
マスグレイブ准教授は、米国社会で、イランが長い間、特別な政治的な象徴性を持ってきたと説明した。特に1979〜1980年のイラン人質事件以降、イランは、米国の政治の言説で、継続的に中核的な敵国のイメージを確立してきたと評価した。マスグレイブ准教授は「多くの米国人にとって、イランは依然として最大の敵、あるいは少なくとも、2番目に重要な敵として認識されている」と述べた。
そのうえで、最近、米国とイスラエルの間で、イランへの対応をめぐる緊張が浮上し、普段、トランプ大統領の中核的な支持層の一部からも、批判的な声が上がっている点に注目した。マスグレイブ准教授は「イスラエルと米国がこの問題で対立する姿が現れ、普段、トランプ大統領を最も強く支持していた人々さえ批判に乗り出す状況は、トランプ大統領にとって明らかに負担になりうる」と分析した。
特にマスグレイブ准教授は、トランプ大統領の最近の言動を「演劇的な政治」と位置付け、こうした方法が、実際の交渉では否定的な効果をもたらす可能性があると指摘した。マスグレイブ准教授は「トランプ大統領は、誇示するような行動をしている。いわば、演劇をしているようなものだ」とし「問題は、こうした演劇的な行動が、実際の交渉のテーブルで、米国の立場を弱めたり、交渉自体を妨げたりする可能性があるかどうかだ」と述べた。続けて「米国が国際社会で悪役のように映る場合、現在の外交のドラマでは、むしろイランが相対的な優位を占める可能性がある」と付け加えた。
















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