米ナスダックのみ5%下落 過去には66.9%が3か月以内に弱気相場入り

米株式市場で、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が短期間で大幅に下落しており、市場全体が「弱気相場」に転じる可能性があるとの警戒感が浮き彫りになっている。
マーケットウォッチは29日(現地時間)、直近7取引日で優良株中心のダウ・ジョーンズ工業株価平均が0.5%上昇した一方、ナスダック総合指数は5.0%下落したと報じた。過去に同程度の差が生じた後、3か月以内に株式市場が弱気相場入りした割合は66.9%に上ったという。
両指数の騰落率の差は5.5ポイントに達した。ダウとナスダックの騰落率にこれほど大きな差が生じた事例は、1971年にナスダック総合指数の算出が始まって以降、全取引日の約1%にとどまる。
米金融情報サイト「マーケットウォッチ」のコラムニスト、マーク・ハルバート氏は、過去の主要な強気相場が最高値を付ける直前にも、ダウとナスダックの騰落率の乖離が大きく拡大する事例が多かったと分析している。
代表例は、2000年3月のドットコムバブル崩壊直前だ。当時、ナスダックが高値を付ける直前の10取引日のうち7取引日で、今回と同程度か、それ以上の差が生じていた。
その後の弱気相場では、ナスダック総合指数が高値から約80%下落した。
ただ、差が拡大するたびに弱気相場につながるわけではない。ハルバート氏は、今回の分析が直ちに弱気相場入りを意味するものではないと強調した。

また、7取引日という比較期間自体にも特別な意味はないと付け加えた。一方、安定した上昇相場では複数の業種がそろって上昇する傾向があるが、現在の米株式市場はそうした状態とは言い難いと評価した。
最近のナスダックの下落については、一部の専門家が、ハイテク株から他の業種へ資金が移る自然なセクターローテーションだとみている。これに対し、ハルバート氏は警戒が必要だと指摘した。
優良株中心のダウとハイテク株中心のナスダックの間に小幅な騰落率の差が生じることは珍しくない。ただ、今回の差は通常の水準を大きく上回っているという。
ハルバート氏は、今回のダウとナスダックの差について、統計的にも極めて珍しい水準だと説明した。単なる一時的な調整ではなく、米株式市場の上昇が一部の業種だけに支えられている兆候である可能性もある。
今後数日から数週間にわたり、ダウとナスダックの差が続くかどうかを注意深く見極める必要があるという。差が続く場合は、一部の利益を確定したり、投資リスクを抑える防御的な戦略を検討したりする必要があると述べた。














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