メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

【衝撃の瞬間】ボリビアで軍がクーデターを試みるも、大統領命令により3時間で撤退!その背景とは

竹内智子 アクセス  

アメリカ統合参謀本部議長「崩れた祖国を取り戻す」

緊張が高まる…政府などの強硬対応に撤退

アルセ大統領、軍の指導部を即座に交代…統合参謀本部議長はクーデター容疑で逮捕

1825年スペインから独立した後、200回以上のクーデターが起きた南米ボリビアで、26日、軍の一部が戦車と装甲車を動員し大統領官邸に武力で侵入するクーデターを試みたが、約3時間後撤退した。

◇軍部「エリート集団が国家を崩壊させている」大統領官邸へ武装侵入

同日ボリビア軍の一部は戦車や装甲車などを先頭に、大統領官邸や国会などがある首都ラパスのムリリョ広場に集結した。

ボリビア軍は建物の前に防波堤を設け市民の通行を一部制御し、装甲車で建物の入口を破壊した。

テレビシオン・ウノなどの現地メディアは当時の緊迫した状況を生中継した。軍人たちは広場に集まった市民を解散させるために催涙弾も使用していた。ルイス・アルセ、ボリビア大統領は同日、自身のエックス(X・旧ツイッター)に「規則外の軍隊の配置が行われた」と書き、「民主主義は尊重されなければならない」と述べた。エボ・モラレス前大統領もエックスに「クーデターが発生中」と投稿した。

この日の「首都進軍」は、統合参謀本部議長のフアン・ホセ・スニガ将軍が主導した。スニガ将軍は大統領官邸の外で現地の報道陣に対し、「数年間、いわゆるエリート集団が国家を支配し、祖国を崩壊させた」と述べ、「私たちの軍は民主主義の体制を再構築し、国家を一部少数のものではなく、真の国民のものにするために努力している」と話したと、現地メディアのエルデベールが報じた。

ブラジルをはじめとする中南米の周辺国や欧州連合などの国際社会は一斉に軍の武力行使を非難した。ニュースを見て驚いた市民たちはスーパーマーケットに走り、物資を買い占めるなどボリビア各地で大混乱が発生した。駐ボリビア韓国大使館も緊急安全通告を通じて在留韓国人と旅行者に対して都心への接近を控えるよう求めた。

◇「すぐ戻れ」大統領の命令…3時間後に「撤退」

アルセ大統領はこの日の午後、大統領官邸の中に入ってきたスニガ将軍と対面した。彼はこの場で「軍の指導者として、このような不服従は許せない。撤退せよ」と述べた。

二人の周りに集まっていた人々の中には、「スニガ将軍、引き下がれ。これではダメだ」と叫ぶ者も見え、この様子は現地放送のYouTubeで中継された。スニガ将軍はアルセ大統領に対し、一部の政治犯の解放を求めたと現地メディアは補足説明した。

短時間の対面の後、アルセ大統領は直ちに閣僚たちとともに行った緊急国民演説で「ボリビアが軍のクーデターの試みに直面した」と述べ、「民主主義を守るために、私と閣僚たちはここから一歩も動かない」と反論した。彼はその際、軍の指導部の3名を即座に交代した。

最高裁判所、警察と消防の労働組合、市民社会団体などは次々と軍を非難する声明を発表した。ムリリョ広場に集まった市民たちも軍を非難するスローガンを叫んだとテレビシオン・ウノは伝えた。

ホセ・ウィルソン・サンチェス新任統合参謀本部議長の「首都集結兵力部隊の撤退命令」が出された中、ボリビア軍は同日午後6時前に撤退した。ロイター・AP通信などの外信は目撃者の証言を引用し、軍人たちが広場を去る様子を報道した。

アルセ大統領は同日午後6時頃、大統領官邸のバルコニーに姿を現し、市民たちは大統領支持のスローガンを叫び、歓声を上げた。

◇大統領選挙前を控え政情不安が深まる可能性

スニガ将軍は来年の大統領選を前に、政治に介入する可能性を示唆する発言を続けていた。彼は特にモラレス前大統領に対する反感を隠さず表現したとエルデベールは報じた。

スニガは最近、「モラレスは再び大統領になることはできない」、「軍は国民の武装した翼であるため、モラレスを阻止するための合法的なすべての手段を使用するだろう」と述べた。モラレス前大統領は2006年から2019年まで長期に渡って政権を維持し、選挙不正の疑いで辞任している。

モラレス陣営はスニガ将軍の発言が「度を超えた」と見て、彼に対する告発を準備する最中だったと現地メディアは伝えた。

ペドロ・ベンハミン・バルガス議員は前日の記者会見で「私たちは検察にスニガ将軍を告発する」と述べ、「彼は軍が政治的行動をとってはならないとする憲法やその他の関連法を次々と違反した」と非難した。現地では、スニガ将軍がアルセ現大統領からも見捨てられる危機に陥ったため、兵力を動員したと分析されている。

一時期「政治的同盟」だったアルセ大統領とモラレス前大統領は、支持者間の対立が深まり、現在は完全に分裂している。

ロイター通信は、ボリビアの検察がスニガ将軍に対する犯罪容疑の調査に着手したと報じた。スニガ前統合参謀本部議長はこの日の夜、警察により逮捕された。

竹内智子
takeuchit@kangnamtimes.jp

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「中国、レアアース独占へ暗躍」途上国20カ国を抱き込み“米供給網”に牙をむく
  • 「来年の米価格に赤信号」...民間在庫229万トンで過去最多!“9年ぶり豊作”なのに市場は不安なワケ
  • 「トランプもやられた!」資産1500億円蒸発、一般投資家は“次の被害者”なのか
  • 「さすがバフェット」Alphabet買い集め後に株価15%急騰!“NVIDIA超え”の可能性も浮上
  • 「民主転覆の首謀者」ボルソナロ氏、クーデター未遂で27年刑…トランプすら見放した“末路”
  • 【シリコンバレー激震】ChatGPT「時代遅れ」の烙印か?グーグルが3年遅れを取り戻した“秘密兵器”

こんな記事も読まれています

  • 日本の渋滞はこうして生まれる、1台の減速が都市全体を止める“連鎖ショック”
  • 日産N6が中国で価格破壊、20kWh級PHEVの衝撃
  • 高級EVにも拡大する異常音、放置すれば重大故障につながる“危険サイン”
  • 世界が選ばないEV、テスラが回避率1位…マスク発言が決定打か
  • 「なんとしても乗ってやる!」非常口破壊→離陸直前の飛行機を全力追走…男2人の“狂気の暴走劇”
  • 「タクシー同士の激突で1台が横転」深夜の四谷で起きた“交差点の惨状”…女性客3人が負傷
  • 世界の富裕層を唸らせた「山崎・白州」!日本ウイスキー、和牛超えの“国家ブランド”へ急成長
  • 「出航した瞬間、世界の終わりが始まる」ロシアがついに投入した“最悪の決戦兵器”

こんな記事も読まれています

  • 日本の渋滞はこうして生まれる、1台の減速が都市全体を止める“連鎖ショック”
  • 日産N6が中国で価格破壊、20kWh級PHEVの衝撃
  • 高級EVにも拡大する異常音、放置すれば重大故障につながる“危険サイン”
  • 世界が選ばないEV、テスラが回避率1位…マスク発言が決定打か
  • 「なんとしても乗ってやる!」非常口破壊→離陸直前の飛行機を全力追走…男2人の“狂気の暴走劇”
  • 「タクシー同士の激突で1台が横転」深夜の四谷で起きた“交差点の惨状”…女性客3人が負傷
  • 世界の富裕層を唸らせた「山崎・白州」!日本ウイスキー、和牛超えの“国家ブランド”へ急成長
  • 「出航した瞬間、世界の終わりが始まる」ロシアがついに投入した“最悪の決戦兵器”

おすすめニュース

  • 1
    「雑種犬は格が下がるから捨てた!?」工事現場で発見された“小さな命”の奇跡

    フォトニュース 

  • 2
    「巨大クジラに乗って世界旅行!?」楽して生きるコバンザメの驚きの“便乗映像”が話題!

    フォトニュース 

  • 3
    「ねぇ、私のことも見てよ…」猫ばかり可愛がる飼い主に“嫉妬爆発”した犬、ついに前足で抗議!

    フォトニュース 

  • 4
    「もう帰らせてくれませんか…?」警官の手をぎゅっと握り、“早退”をねだる警察犬の切実な前足

    おもしろ 

  • 5
    「空腹時に食べるだけでOK!」糖質の吸収を遅らせる“奇跡の食材”、ナッツ&リンゴで“血管リスク”激減

    ヒント 

話題

  • 1
    「わずか1メートル差で接触寸前!」危険すぎる“逆走自転車”の恐怖

    フォトニュース 

  • 2
    「ここは僕の遊び場だ!」新舗装の道路に飛び込んだ犬、作業員たちはその“小さな幸せ”を奪えなかった

    フォトニュース 

  • 3
    金を払えば子どもに発砲、老人は“無料”――イタリアが30年前の「人間狩りツーリズム」疑惑を捜査へ

    トレンド 

  • 4
    月収110万円の職を失った途端、妻に見捨てられた…それでも「寂しいが自由だ」と語る男性の胸中

    トレンド 

  • 5
    「わずか数時間で1,900万円を寄付」ソフィー・レイン(21)、その“美しさ”は身体だけでなく心にも宿る

    トレンド 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]