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中国・北京で人間型ロボット21体がマラソン激走!「ロボット大国」演出し、「AI覇権」への狙い鮮明に

有馬侑之介 アクセス  

「非常好(素晴らしい)!」「加油(頑張れ)!」

引用:YouTube
引用:YouTube

19日午前7時30分、中国北京の中心部から南東に約20km離れた亦庄(イーチュワン)経済技術開発区。「中国版シリコンバレー」と呼ばれるこの地で、歓声が次々と上がった。世界初のヒューマノイド(人間型)ロボットマラソン大会が開催されたためだ。スタートライン前では、市民9,000人以上とヒューマノイドロボット21台がウォーミングアップを始めた。

◇中国の「ロボット大国」をアピール

台湾出身の歌手・楊培安(ヤンペイアン)氏が歌う「我相信(私は信じている)」が会場に響き渡る中、世界各国の取材陣と地元記者たちが集まった。現場で出会ったロイター通信の記者は「この歌は米国との関税戦争を繰り広げる中国を象徴しているようだ」と語った。「我相信」は「自分を信じ、勇気を持とう」というメッセージが込められている。

大会は一般参加者とロボットの2つのトラックで進行された。一般選手が先にスタートした後、ロボットも1~2分間隔で1台ずつ走り始めた。ロボットの横には、ガイド役とロボット操縦担当のエンジニア2~3人が付き添った。見物に来た北京市民の一人は「ロボットがハーフマラソンを完走すれば、それだけで世界に中国の技術力をアピールできる」と述べ、「その瞬間に立ち会いたくて早朝から応援に来た」と語った。

ロボットはスタート地点の南海子公園南門からゴールの通明湖の情報センターまで21.0975km、ハーフコースを走った。コースには直線だけでなく、左右折や坂道も含まれ、ロボットの環境適応能力が試された。制限時間は3時間30分で、途中でロボットを交代してリレー形式で走ることも認められた。コース途中にはロボットとバッテリー交換用の特設エリアも設けられた。バッテリー交換に要した時間もすべて競技記録に含まれた。

大会に参加したロボットは、北京ヒューマノイドロボットイノベーションセンターが開発した「天宮」をはじめ、ユニツリー(Unitree)の「G1」、北京科技大学の「小巨人」などだ。ロボットは主に二足歩行型だったが、重量や走行能力はそれぞれ異なる。

◇昨年より走行速度2倍に

スタート直後に転倒して破損したり、逆走するロボットも見られた。ハイライトは2時間40分42秒でハーフマラソンを完走した「天宮」だった。大会最長身の身長180cm、重量52kgの天宮は、ロボットの中で最も早くスタートし、最初にゴールインした。他のロボットが小刻みに歩くのとは対照的に、天宮は終始大股で走り続けた。肩に名前が書かれたオレンジ色のノースリーブシャツと黒の専用ランニングシューズを着用した天宮は、昨年の大会ではペースメーカー役に留まったが、今年は正式に参加した。昨年の時速6kmから走行速度を上げ、今年は安定して時速8~10kmで走行。最高速度は時速12kmに達した。一般参加者の男子優勝者(1時間2分36秒)の平均時速20.3kmの約半分の速さだった。完走までに計3回のバッテリー交換を行い、ロボット本体の交代はなかった。天宮は優勝賞金5,000元(約9万6,700円)を獲得した。

北京ヒューマノイドロボットイノベーションセンターの最高技術責任者(CTO)、唐建氏は「長い脚と人間のマラソン走法を模倣できるアルゴリズムのおかげで良い結果が得られた」と述べ、「ロボットが交代せずにバッテリー交換だけで完走したという点で他を圧倒している」と説明した。北京ヒューマノイドロボットイノベーションセンターは中国国有企業が43%の株式を保有し、シャオミのロボット部門と中国のヒューマノイドロボット企業のユビテックが残りの株式を分け合っている。

21台のロボットのうち、制限時間内にゴールしたのは天宮のみだった。松延動力が開発したN2など5台のロボットは3時間30分を超えたものの、完走に成功した。

有馬侑之介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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