ドイツ国防省が警告「ロシアがウクライナに2,000機のドローン同時攻撃を準備」

ウクライナメディア「キーウポスト」は20日(現地時間)、ドイツ国防省からロシアがウクライナに対し最大2,000機のドローンを同時に発射する準備をしているとの警告が出されたと報じた。
ドイツ国防省のウクライナ情勢センターを率いるクリスティアン・フロイディング将軍は、この日、軍のYouTubeチャンネルを通じて、ロシアがウクライナ戦争で大規模に使用するためにドローン生産を急速に拡大していると警告した。
ウクライナ軍事情報局(HUR)は先月21日、ロシアが一晩で配備可能なドローン数は最大500機だと述べており、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は10日、ロシアが1日に700〜1,000機の発射を計画していると語っていたが、今回の警告はさらに大規模なものとなっている。
フロイディング将軍は、「これはウクライナの防空システムに深刻な課題をもたらす」とし、「高価なパトリオットミサイルでシャヘドドローンを迎撃するような従来の防空方法は費用対効果が低い」と指摘した。
ドローン1機の価格は3万~5万ユーロ(約517万3,502円~862万2,503円)である一方、パトリオットミサイル1発は500万ユーロ(約8億6,225円335円)を超えるためだ。
フロイディング将軍は、「ウクライナがロシアの大規模ドローン攻撃に効果的に対応するためには、より経済的で現実的な対策を講じる必要がある」とし、「1機あたり2,000〜4,000ユーロ(約34万4,938円~68万9,875円)の対応が理想的だ」と強調した。
また、「ロシアの軍用飛行場や軍用機、防衛産業施設などの後方目標を攻撃する必要がある」とも述べた。
フロイディング将軍は中国の政策変化にも注目したとキーウポストは伝えている。
さらに、「中国はウクライナへのドローン部品の輸出を完全に停止し、これらの物資をロシアに転じた」と述べ、「現在、中国が事実上ロシアにのみ輸出しており、ウクライナはこの市場から締め出されている状況だ」と語った。
ゼレンスキー大統領はこの日、SNS「X」でオレクサンドル・シルスキー総司令官の報告を受け、「総司令官は国防相、国家安全保障顧問とともにドローンの生産・供給のための追加資金確保案を検討中だ」と記した。
また、「これには最前線で使用されるドローンとロシアの攻撃から我々の都市と地域社会を守るためのドローンが含まれる」とし、「関連する追加契約が来週締結される予定だ」と明らかにした。
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